ジェギラル

さて、韓国の古い言葉からその裏の心理を探る、「ヒストリカ、クモリニカ?」の時間です。毎回が最終回ですので、続編は期待しないでください。

今日は、「ジェギラル(제기랄)」です。

ジェギラルは、もともとはヨク(低俗で攻撃的な言葉)ですが、さまざまなヨクが存在する韓国では、一般的になりすぎで、もはやヨクでもありません。

テレビ放送でも、子供番組でないなら普通に放送できるのでは?な感じのヨクです。その分、昔から広く使われましたが、皮肉なことに、そのせいで最近はあまり使われなくなった言葉でもあります。低俗で攻撃的な意味合いが薄くなった分、ヨクとしての機能を失くしてしまったわけです。ただ、いまでも独り言の場合は、大勢の人が使っています。例えば日本語で「くそっ」などを訳する時、この「ジェギラル」、または「ジェンジャン」などがチョイスされます。

 

ここから「続きを読む」の後になります)🚔🚔🚔

本エントリーでは、まずジェギラルについて書いてみて、ジェンジャン(젠장)はちょっと後にします。

韓国では告訴・告発が多いこと、皆さんも御存知でしょう。しかも、偽証の多さからして、韓国では告訴告発が「法律的な判断」というより「相手を潰すための手段」として使われていることがわかります。

これ、どうやら昔からそうだったみたいでして。その証拠の一つが、この「ジェギラル」です。

あまりにも広く使われて、ヨクとしてどうなのよってレベルまで進化(?)したこの「ジェギラル」。ジェギラルの語源は、正解はわからないものの、「ジェギをするぞ」という意味だとする説が有力です。ジェギは、ジェギダ(告訴する)です。すなわち、「訴えてやる」です。

ジェギラルより後に作られたと思われる「ジェンジャン」も韓国ではものすごくポピュラーな言葉で、こちらもポピュラーすぎでもはやヨクでもなんでもありません。これもまた、テレビ番組で普通に使ってます。しかし、意味は「ジェギラル」よりひどいです。

ジェンジャンは。「ジェギラル、ナンジャン(亂杖)にしてやる」の略だと言われています。ナンジャンは、人を殴りまくる刑罰のことです。普通、人を殴る刑罰には、殴る部位が決まっています。背中とか、お尻とか。でも、このナンジャンは、人の部位に関係なく殴りまくるもので、さすがに朝鮮時代には廃止されました。

すなわち、「お前を訴えて、殴り倒されるようにしてやる」という意味なんです。

このように、昔から朝鮮半島の人たちは、法律による判断を「気に入らない相手を叩き潰すための手段」として考えていたことが、わかります。それは、法律を執行すべき人たちがちゃんとしないのも大きな理由だったでしょう。

昔も今も、人は法律を信じない、法律も人を信じない、そんな社会の韓国。しかし、何かあれば告訴からしまくるから、不思議なものです。

 

🐮🍁😀

久しぶりに、韓国の友人・・いつだったか、牛肉の話だったか紅葉の話だったかちょこっと登場した、「友人1号、2号」から連絡がありました。十二月に大阪で学術大会があって、日本に来るそうです。ちょうど、まだ大阪には訪れたことがないので、行ってみようかな?と思いました。

いやーしかし、学術大会ですか・・何もかもみな懐かしい・・・

 

 

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