いつのまにか「強制労働」になっている「Forced to work」

更新が遅れました。申し訳ございません。´・ ω・`)つ真正性

 

「ややこしい言い方をしてしまったこと自体が問題だった」を前提にすべきことですが、一昨年の夏、Forced to workというフレーズを説明したことがあります。やはり、敵に食らいつく余地を与えてしまったのか・・それが、また問題になっているようです。まず、初耳だという方々のために、経緯を簡単に説明します。2015年、軍艦島を含めた産業施設の世界遺産登載に関し、韓国側では当時の日本の外務相が「強制労働を認めた」として大きく報道されました。日本では戦時徴用、韓国では強制労働としているため、もし日本の外務相が強制労働を認めたなら、これは大きな事件です。

 

以下、<~>の部分、2015年7月6日のエントリー(旧ブログ)から引用します。

<日本語にすると徴用工も強制労働も同じニュアンスに聞こえますが、違います。韓国が主張するのは、ILO (国際労働機関) の 「Forced Labour Convention (強制労働に関する条約)」でいう「強制労働(forcedまたはenforced labor)」です。

言い換えると、日本が主張する徴用工と韓国が主張する強制労働では、国際法的に意味が全然違います。例の条約ができたのは1930年で、日本が批准したのは1932年。韓国が問題視しているのは1940年を前後してのことです。

ずばり、もし日本が「Forced Labor」をやったなら、国際法違反です。

 

 

だから、韓国は徹底的に「日本が国際条約を破って韓国人に強制労働をさせた。日本の国際犯罪で韓国人が被害者になった」と演出したかったわけですね。

しかし、日本が主張する通りに「徴用工」なら、国際法違反ではありません。例の条約によると、兵役、裁判結果による労務、戦時または災害時の場合は、forced labor(強制労働)の範囲に含まれません。

日本の主張通り「徴用工」であるなら、韓国はそういう駄々こねができなくなります。戦時徴用でも「自分の意志に反する労役」(forced to work)だった可能性はいくらでもあります。

だから今でも韓国はこう主張しています。「forced to workと言ったではないか、それは forced laborと同じだ(日本が国際法違反したと認めた)」

日本外務省はこう主張しています。「自分の意志に反してforced to workされた人たちはいたけど、 forced laborじゃない(国際法違反ではない)」

ややこしい問題ではありますが、いずれ、こういう問題では「違法なのかどうか」がとても大きな力を発揮することになります。>

 

 

本ブログの読者さんならもうご存知でしょうけど、韓国は併合時代そのものを「違法」としています。だから臨時政府こそが合法政府であり、その正統性を受け継いだ韓国こそが朝鮮半島の主だとしています。いつだったか、私はこれを「韓国は日本を否定することで生まれた国」と書いたことがあります。だから、戦時徴用などあってはならないのです。違法的な強制労働だけがあるべきなのです。それが韓国の「正しい歴史」の姿です。韓国人の言う「正しい」ほど恐ろしいものもありません・・・

 

 

最近また、その件で「日本が強制労働を認めたのに、いまになって否定している」とする記事が乱舞しています。軍艦島関連のインフォメーションセンターとかなんとかの内容ですが、日本側は「戦時徴用として説明する」とし、韓国側は「前に外務相が強制労働と言ったじゃないか。約束通り強制労役を認めろ」としています。韓国政府は正式に遺憾声明を出しました。

http://v.media.daum.net/v/20171205102607988

繰り返しになりますが、forced to workなどややこしい言い方をしてしまった時点で、こうなるのはわかっていたはずです。世界遺産ももちろん大事ではありますが、最初から単語を戦時徴用に統一していたらよかった・・と、いまさらですが、残念でなりません。

 

 

 

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