誰のせいなのか

ビジネス・インサイダーが、ジェフリー・ルイス(Jeffrey Lewis, Middlebury国際政策研究所長)の言葉として、次のような記事を載せています。

・金正恩氏の米朝対話提案(※詳しくは韓国が提案し、北朝鮮がその可能性を示したことになります)は、トランプ氏のの怒りと対北政策を逆利用するためのものにすぎない

・金氏の狙いは、トランプ政府の対北朝鮮経済制裁を弱体化させること、韓米連合軍事訓練を中止させること

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

・北朝鮮の平和交渉提案は、そのまま韓国政府が韓米連合軍事訓練を留保・キャンセルする動機になる

・北朝鮮が、米国との対話でミサイル発射を中止すると言っている。この状況でもし米国が対話の場に行かないなら、金の勝利になる

・米国が対話を拒否し、北朝鮮が再びミサイル挑発を行うことになると、米国は国際社会から北朝鮮への追加制裁を引き出すことが難しくなる。そんなシチュエーションだと、まず中国とロシアは対北朝鮮追加制裁に協力せず、米国の対話拒否を非難するだろう

・それは、既存の対北朝鮮制裁の不履行と弱体化に繋がる。韓国も中国とロシア側に加担する可能性がある

http://www.businessinsider.com/north-korea-nuclear-peace-talks-sanctions-donald-trump-2018-3

 

すなわち、「米国が対話に応じないと、『米国が悪い』という結果になる恐れがある」というのです。

北朝鮮の「柄」というか、「日頃の行い」がもっとも問題なのは言うまでもありません。なのに、米国が悪い!という展開になる恐れが出てきたわけです。どうしてこうなったのでしょうか?

韓国がその流れを作ったからです。米国が日米韓協力を強調していたのは、こういう展開を避けたかったのもあると思いますけどね・・韓国は、「平和」という言葉を盾につかって、「米国が悪い」という流れと対北朝鮮制裁の弱体化の恐れまで作ってしまった・・そんな内容です。

 

 

※ (・∀・)早くも重版が決まりました!

 著書関連のお知らせ ♨

・11冊目にして「日韓比較論」第二弾、「人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~」が発売中です!

・10冊目「なぜ日本のご飯は美味しいのか」、9冊目「韓国人による末韓論(扶桑社新書)」も発売中です

・他にも韓国の反日思想に対する考察をまとめたシリーズがございます。それぞれ、重点を置いた部分が違います。今までのシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。