中国、「ロシア版THAAD」S-400実践配置・・韓国では「非核化できたしTHAADはもう片付けようぜ」

更新が遅くなりました。申し訳ありません。

中国がTHAADに反対する理由は、表面的には「そのようなものを配置すると、結局が朝鮮半島の冷戦状態が続くだけだ」という韓国向きのものと、「地域安保のバランスを崩すことになる」という米国向きのものでした。

韓国政府は朴槿恵政権から、ずっと「中国がなぜTHAADを拒否するのか」について公式の立場を出していません。まさに米中の間で挟まれ、「いっそのこと何も言わないでおこう」な立場を示してきました。

2015年には韓国の新任在中大使キム・ジャンス氏が記者たちの質問に対して「中国がTHAADに反対する理由はよくわからない。私の名前はキムサードではない。他にも文化とか経済とかいろいろ(聞くべきことが)あるじゃないか」と話したりしました。

http://v.media.daum.net/v/20150330175910921

 

 

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それから文在寅政権になってからは、中国の立場を支持する意見が主流となりました。「北朝鮮が非核化したから(韓国ではこういう認識です)、THAADも意味がない。中国が撤収を要求するだろうしさっさと片付けようぜ」「文在寅政権はもうTHAAD撤収を準備しているだろう」という主張もあります。その主張には共通的に、「平和のためにTHAADのようなものは必要ない」というものでした。やはり、この件でも市民団体の活躍は凄まじいものでした。

http://v.media.daum.net/v/20180504000017680

 

ですが、中国が「ロシア版THAAD」とも言えるS-400レーダーを導入したとのことです。

「韓国のTHAAD(高高度ミサイル防衛システム)配置に反対し、経済報復までしていた中国が、最近「ロシア版THAAD」を導入し実戦配備に入ったことが分かった。

台湾の中国時報とロシアのタス通信は13日、中国が最近、ロシアの最先端防空ミサイルシステムであるS-400トリウームフの最初引渡し分を完全に受け継ぎ、今月末から実戦配置作業を開始すると報じた。「ロシア版THAAD」と呼ばれるS-400は、レーダーの最大探知距離が700㎞で、朝鮮半島で100㎞離れた山東半島などに配置する場合、韓国軍と在韓米軍の動きを確実に検出することができるようになる・・>

画像キャプチャーとソース記事:朝鮮日報

http://v.media.daum.net/v/20180514030745661?d=y

 

韓国はTHAADの追加配置はしないと大統領が誓いました(いわゆる3NO)。THAAD撤退の話も盛んでいます。

中国大勝利です。

 

 

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