北朝鮮、今度は「核を放棄する前に補償からしろ」主張か

北朝鮮が、今度は「先核放棄、後補償(核兵器を破棄しないと、支援や制裁解除などを与えない)」そのものに不満を顕にしました。

先の「韓米合同訓練」関連は朝鮮中央通信の報道内容でしたが、今回はソースは同じく朝鮮中央通信ではあるものの、北朝鮮の外務省第一副相(次官)金桂冠キム・ギェグァンの談話発表となります。

ニュース1の記事から部分引用します。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<・・「ホワイトハウス国家安保補佐官ボルトンをはじめ、ホワイトハウスと国務省の高官どもは、「先核放棄後補償」方式を言いふらしながらリビア核放棄方式とやら、完全かつ検証可能で後戻りできない非核化とやら、核、ミサイル、生化学兵器の完全廃棄とやらの主張を躊躇いもなく吐き出している」と米国の強硬発言に言及した。続いて「これは対話を通じて問題を解決しようとするのではなく、本質において大国に国を丸ごと預け、崩壊したリビアやイラクの運命を尊厳高い私たちの国にも強要しようとする深く不純な祈りの発現」と非難した・・>

http://v.media.daum.net/v/20180516120915864?rcmd=rn

 

他にも、「核の放棄だけ強調するなら、米朝対話を再考慮しないといけない」、「核と経済支援をトレードする気はない」などとも話しています。

一つ前のエントリーでの軍事訓練に対する抗議と一緒にすればよかったものを、わざわざ分けたということは、前のは「韓国向け」に、今回のは「米国向け」にと矢先を分けたということでしょうか。それとも、前のは外務次官んの談話のための雰囲気作りのために朝鮮中央通信が頑張った(?)だけかもしれません。本番はこの談話になりますね。

しかし・・・「北朝鮮がいまになって米朝首脳会談を諦めるはずはない」とする考えに変わりはありません。牽制、揺さぶりの類と見るのが無難な気もします。いや、「核を放棄する前から何かすこしくれよクレクレ」という意味でしょう。でも、いまの米国のやり方からみて、それは出来ない相談だと思われますが・・

会談キャンセルするならそれはそれで(ブログの)ネタにはなるでしょうけど(笑

 

とりあえず、今回の北朝鮮の談話で、やはり北朝鮮はCVIDには同意していない(同意するはずもない)ことが明らかになりました。これは、今回の談話で「役に立った」部分かもしてれません。難しいこと書かなくても「北朝鮮の外務次官がそう言ったじゃん」で説明が終わりますから。

最後に、ちょっとだけソース記事のコメント(推薦が多い順)を紹介します。

 

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