「性暴力に証拠は必要ない」?

性犯罪の被害者たちのことを考えると、実に書きづらい内容ですのでが・・あくまで「韓国のMetoo運動」に範囲を絞ってのエントリーである、と前置きしたいと思います。

2000年、左派政権になってから市民団体(民衆運動勢力)が急激に力を増していた頃の話です。その民衆運動勢力の中に性暴力(レ◯プ)が蔓延していると主張しつつ、匿名の100人が集まって「運動社会性暴力根絶100人委員会」という組織を結成しました。

彼らは運動社会(労働運動家など民衆運動勢力のことです)の実力者の中から、「彼らは性暴力の加害者です」としながら17人を実名公開しました。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

その100人委員会の主張には、理が通ってるものもありますが、その中には気になるものがあります。「証拠が無くても、被害者の陳述だけで性犯罪が成立すべきだ」という主張です。

 

今日も朝から、ペ・ヨンジェという詩人(有名な詩人だそうです)が未成年たちをセクハラ(パワハラ)して、2人とは性関係を持ったことでミートゥーされ、懲役8年になった、というニュースが話題になっています。これ、本当に証拠とかちゃんと確保しての判決でしょうか。

2014年のソースではありますが、韓国では、2007~2012年の児童・青少年性暴行の中で、有罪が確定された7013件(加害者基準での件数)の中、55.9%が法定刑の下限(5年)より低い刑となっています。強制わいせつ犯罪者の場合、64.5%が3年未満です。執行猶予も多く、未成年者の性犯罪者に対する執行猶予率も、2012年基準で42%でした。

http://v.media.daum.net/v/20140313110008913

こんな状況で、いきなり8年と言われましても。これ、ちゃんと証拠などは確保できたのでしょうか。単にミートゥーという社会雰囲気に流され、大衆に迎合するだけではないのか。そんな気がします。

韓国のMetoo運動で「加害者」にされた人が、すでに3人も自殺しています。

 

 

NEW 6月15日産経新聞、6月19日「週刊SPA!」、7/1発売号の「正論」に広告が掲載されます!

 著書関連のお知らせ 

・12冊目、「韓国人による罪韓論」が発売中です。

今回は2018年になってからの出来事、北朝鮮の非核化問題、南北首脳会談のこと、韓国社会の親北化、韓国社会にあふれている市民団体の政治権力化と直接民主主義への渇望、そして慰安婦合意不履行宣言のことなどを扱っております。

・11冊目にして「日韓比較論」第二弾、「人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~」が発売中です!

・他にも韓国の反日思想に対する考察をまとめたシリーズがございます。それぞれ、重点を置いた部分が違います。今までのシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。