韓国で言う「ありのままの歴史」とは

キム・ジェギュ(金載圭)氏。朴正煕氏を暗殺した人です。

2017年3月、朴槿恵氏の弾劾騒ぎの中、「朴槿恵罷免宣告の後、金載圭・元中央情報部長の墓地に関心が集中している。一般市民が墓地に花束とパク・クネ大統領罷免関連記事を扱った新聞を持ってきて追悼している・・」、との記事がありました。コメント欄では「金載圭将軍」と呼ぶ人もいました。

旧ブログの時に紹介したことがあるので、覚えている方もおられましょう。

※画像キャプチャー「ヘラルド経済(2017年3月13日)」

https://news.v.daum.net/v/20170313084327704

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

主に北朝鮮のスパイに対する活動をしてきた、韓国の機務司(機密業務司令部、旧保安司令部)。朴槿恵大統領の弾劾の時に戒厳令を検討していたということで袋叩きにされ、結局は事実上の解体が決まりました。

新しい司令部は「軍事安保支援司令部」という組織名となり、民間人への調査を禁止、軍内部でも大佐以上でないと調査できないなど、北朝鮮のスパイに対する力は無いとみたほうがいいでしょう。

 

そこでもまた、面白い(?)内容がありました。「歴史の事実とおりの(ありのままの歴史の)記録のため、歴代指揮官の写真は全て掲載するように」という規則です。

金載圭氏は、保安司令部の16代司令官出身です。いままでは「大統領を暗殺した人」という理由で、金載圭氏の写真を掲載することはありませんでした。すなわち、金載圭氏の写真を新しい司令部に掲げろ、という意味になります。

実は、今年2月にも金載圭氏の写真を掲げる動きがありましたが、機務司の人たちが猛反対して挫折したことがあるそうです。

 

ただ、なぜか「歴史をありのままに」としながらも、全斗煥氏(20代保安司令官)、盧泰愚氏(21代保安司令官)は「内乱の罪があるから」ということで、写真の掲載が禁止されました。

なるほど、これが文政権、いや韓国で言う「歴史をありのままに」という意味なのですね。

https://news.v.daum.net/v/20180807060202827

 

 

 

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