韓国の国家人権委員会、脱北者の脱北の経緯を調査・・北朝鮮の人権問題は取り上げず

韓国の「国家人権委員会」が、例の集団脱北の人たちの入国経緯を調査すると発表しました。

集団脱北者たちは、韓国内で「朴槿恵政権によって強制につれてこられた」という主張が出ています。詳しくは過去エントリー(青い字)をお読みください。

北朝鮮は彼らを「拉致被害者」としています

このことで、「(その脱北者たちを)殺す行為だ」と主張する人がいます。いままで中国で脱北者数百人を助け出し、米国の国政演説に招待されたこともある脱北者、ジ・ソンホ氏です。

 

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<・・-(記者の質問)2016年の集団亡命した北朝鮮食堂従業員たちの入国経緯を調査するという国家人権委員会の決定について、ジ氏は「殺人行為と同じ」と批判しました。人権委の調査がなぜ殺人行為でしょうか。

(ジ氏の返事)「精神的苦痛を考えてみてください。「自由意思で韓国に来た」と答えると、北朝鮮にいる家族が報復されるに決まっています。北朝鮮行きを望んでいないなら、死にたい心情でしょう」

– どのようにするのが最善でしょうか。

「人権を侵害する方法で調査しないことです。脱出は険しい過程です。つかまった場合、舌を噛み切るか、毒を飲んで自殺することがよくあります。従業員12人は、自由を求めてきた貧しい人たちです。彼らを刃の上に立たせないでほしい。過去の政権を暴く手段として利用せず、政治的に苦しめないでほしいです」

– 北朝鮮の人権を話しにくい時代ですが。

「人権問題は、理念とは無関係ですが、北朝鮮の顔色だけ見ているので切ないです。活動が萎縮したのは事実です」

https://news.v.daum.net/v/20180811030222044?d=y

 

韓国の憲法では、北朝鮮も韓国の領土ということになっています。国家人権委員会なら、北朝鮮の人権問題を取り上げるべきではないでしょうか。「前の政権が強制に連れてきた脱北者」として彼らの人権のために調査すると言いつつ、実は北朝鮮の顔色を気にして脱北者たちの人権を潰しているだけ。

「ウリの人権を名分にして、ナムの人権を潰している」とでも言いましょうか。

人権は(自分を守るための)盾であるべきで、(他人を攻撃するための)剣であってはなりません。

 

 

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