hindsight bias

ハインドサイト・・で読み方合ってるかな・・「ハインドサイトバイアス」というものをご存知でしょうか。ホラーゲームかB級怪獣映画のタイトルみたいなニュアンスですが。

これ、日本では「後知恵バイアス」という鮮烈な皮肉っぽい呼び方になっていて、韓国では「事後過剰思考偏向(または~確信偏向)」と言います・・というか、言うらしいです。このバイアスはとても強力で、どんな人でも「一度は口にしてしまう」とも言われています。

どんなものなのか、というと・・「ほら、私はこうなると知っていたよ」「ほら、私の言った通りだろう?」の類です。

 

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ある事案が、本当に前に予言していたとおりになった、ちゃんと予想したとおりになった、そんな時は別にいいんですけどね。ある事案の結果が出た後に、それまではあまり関係がなかった、または大して意見も出さなかった人たちが「ほら、私はこうなると知っていたよ」と言い出す場合も、程の差はあるものの、ハインドサイトバイアスになります。

笑い飛ばせるものから「何様だ」なものまで、ネットでもよく見られるものの、実は犯罪でもよく見られます。

 

夜、暗い道で人を襲った強盗が、逮捕された後、「こんな暗い道を1人で歩くから、こうなるもんだろう」と言うのも、実はハインドサイトバイアスだと言われています。記事では性犯罪を例えています。逮捕された加害者が、「(被害者の)女が原因を提供した」「ああ、淫◯な女、こうなると思ったよ」などと、まるで自分が被害者であるように、憂鬱な顔、または呆れた顔でブツブツと文句を言ったりする(実は他人に聞かせている)こともあるとか。それもハインドサイトバイアスになる、と記事は指摘しています。また、明らかに商品にもなっていないものを売っておいて「そんな不具合など事前に知っておけ」と逆ギレする店も同じ心理だとか。

 

韓国では、「有機農クッキー」など、良い材料だけを使うことで評判だったある有名店が、他の店から安物のクッキーを買ってきては包装だけやり直して売っていたことがバレて、ちょっとした騒ぎになっています。

その件で、ネットでは「あ~あ、こうなると知っていた」、「有機農がどうとかと騒ぐ『マム虫(※ママたちを虫だとする女性嫌悪の一種)』ばかりだもんな。私はこうなると思っていたよ」という意見が溢れている・・すなわち「マム虫が加害者」という流れになっている、とのことでして。

 

<グァック・グムズ、ソウル大心理学教授は、「事態が爆発した後に『そう思っていた』と言い出すのは、ネチズンたちが「事後過剰確信偏向」(hindsight bias)に陥った結果とみられる」とし「原因と結果を逆に解釈し、このような歪みが現れた」と指摘した・・

・・イ・テックァン慶煕大グローバルコミュニケーション学部教授は、「ママたちに対する嫌悪を表わしながら、多くの同意を得て、自分を『正義の味方』と見せたいという心理が反映されたものと見られる」とし「クッキー会社について全く知らなかった人たちもが、事態が大きくなると、これは機会だと思ってとりあえず嫌悪をベースにした非難をかけまくる」と分析した。>

https://news.v.daum.net/v/20181001033616408?d=y

 

 

じゃ、ここから本題です(遅い!)。

読者の皆さんの中で、ここまで読みながら「あ、これ絶対に反日思想と繋げるパターンだ」、「本の紹介が出てくる直前に反日の話になるパターンだこれ」と思った方、素直に手を上げてください。ほれほれ、もっとちゃんと上げてくださいな。

 

いや、別にどこをどう具体的に繋げなくても・・国が潰れたというのは、実はものすごい「加害」と言えます。

それを「ああ、帝国主義日本が隣にあるもんな。こうなると思ったよ」とブツブツ文句言うだけでなんとかしようとしている・・私は、韓国の反日がそんなふうに見えて仕方がありません。

余談ですが、本ブログで韓国の特徴としてよく持ち上げる「世の中を善と悪に分ける(二分する)ことができる」というのも、認知バイアスの一つとなっています。認知バイアスのテストなどに、設問として出てきたりします。

 

 

 

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