次世代KTX「ヘム」の今

※本エントリーは一度公開したあと、私が内容を間違えたため(元記事のせいではありません)、修正して再UPしたものとなります※

皆さん、韓国の高速鉄道関連で、「ヘム」というものを覚えておられますか。ネーミングは、多分「海霧(ヘム)」のことではないだろうか・・と思っています。

某アニメにヘムヘムと笑う犬もいますが、関係ありません。HEMU-430X、通称ヘム。設計最高速度430キロ、営業運転速度370キロを目指すという、いわば次世代KTXです。韓国関連のニュースによく出ていました。韓国政府はこのヘムで「ソウルから釜山まで(道路で約450km、直線距離だと325kmだそうです)を1時間30分で走る」とか言ってましたし、一部のマスコミもまた「新幹線を超える」とかそんな類の記事を結構書いていました。

でも、最近あまり聞かなくなりましたが・・「ティルティング列車(※後述します)の開発に860億ウォン、ヘム列車は1140億ウォンが投入された。すべて合わせると2000億ウォンを超える規模だ。しかし、二つの列車は、いまはこれといった活用方案なく、忠清北道オソンの韓国鉄道施設公団車両基地に長期保管されている」、と。どうやら、「もういいや」と、研究開発そのものが打ち切りになっているみたいです。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<・・2012年5月に開催されたヘム列車出庫式当時、クォン・ドヨプ国土海洋部長官は、「中国、日本をはじめ世界各国が高速列車の開発に力を尽くしている状況で、私たちが430㎞級高速列車の開発に成功したことは、年間250兆ウォン達する世界市場を先取りすることができたという意味だ」と述べている。ソウル〜釜山を1時間30分で走破し、輸出もするというのが政府の計画であった。

しかし、その後ヘム列車がちゃんとした速度で動くために必要な線路・架線・信号システム改良事業が全く行われなかった。新設されたホナム(湖南)高速鉄道の一部区間に試験線が作られたのが全てだ。さらに、ヘム列車商用化のために必要な線路の改良の規模とコスト試算のために鉄道施設公団が昨年推進した研究用役も、国土部が停止させたことが分かった・・>

https://news.v.daum.net/v/20181002020104476

 

記事によると、政府関係者たちは「もう十分高速だし」といっている、とのことでして。どうやら、研究開発そのものが事実上の打ち切りになったようです。

 

記事の「ティルティング列車」は、バイクがレースコースを走る時みたいに、曲がる方向に少し傾く(ティルト)する列車のことです。

<・・当初、国土部はティルティング列車を2012年ごろ中央線、太白線、忠北線などの曲線区間が多い路線に優先投入して運行時間を最大20%短縮するという計画も明らかにした・・

・・しかし、列車の開発と性能試験をほぼ終え実戦投入を待っていた2011年、突然政府の方針が変更された。投入対象だった路線を改良してすべて直線化・高速化することにしたものである・・>

両方、仲良く車両基地で長期保管中。

 

なにもかもそうれですが、鉄道もまた、列車があればいいってものではなく、全体的なインフラ作りが必要である・・これは、様々な分野で韓国が見逃す要素でもあります。

韓国が夢見ている「大当たり」、南北鉄道連結も同じ結末になるのではないでしょうか。前にもテ・ヨンホ氏の著書を引用して紹介しましたが、北朝鮮の海岸(朝鮮半島の東海岸)守備部隊は鉄道に沿って配置されており、それらの移動だけでもものすごい費用が発生すると言われています。しかも、鉄道インフラの整備はどうするつもりなのでしょうか。

 

 

 

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