阿部信行の予言

1つ前のエントリーに書いた阿部信行総督の話を検索してみました。

なんと、それは『アベノブユキの予言』として、無数のブログやネットメディアでヒットしたのはもちろん、朝鮮日報の記事にも当たり前のように載っていました。プレーンテキストとしてのURLだけ紹介します。

https://news.v.daum.net/v/20150720030925997

そんな中、2015年6月22日の東亜日報が、「それは違う。デマだ」とする記事を載せました。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

「予言」の内容は前に紹介したのと同じく、「日本は敗北していない。朝鮮はこれから100年間、絶対に立ち上げれないほど、私たちが植民地教育を植えつけておいた。(朝鮮は)輝かしかった栄光を100年以上は見つけることができないだろう」という内容です。

東亜日報はこう紹介しています。

<・・この発言は、オンライン上でだけでなく、教養歴史書(2010年)にも登場し、韓国史専攻の某教授が確認もせずに「安倍総理の祖父だ」と新聞のコラムで紹介(2013年)した。続いて、様々な新聞のコラムや寄稿文など頻繁に引用されている。このようにして「アベ総督の不気味な予言」で既成事実化されたこの発言は、前副総理も、元大学総長も、野党常任顧問など指導層の人たちも、メディアのインタビュー、寄稿などで紛れもない事実として言及するに至った。

※ほかは知らないけど、野党常任顧問というのは多分、鄭東泳(チョン・ドンヨン)氏のことです※

 

当初、ハングルで書かれたアベ予言は、2013年ごろから親切にも日本語原文(?)添付でインターネットに出回っている。しかし、この日本語文章は明らかに日本人が書いたものではない。なぜなら「(韓国語)大言壮語するが」の日本語文が、「大言壯語ハゴンデ」となっている。「ハゴンデ」は、「~するが」を意味する韓国語を発音そのままカタカナで表記したものだ。インターネットの日本の自動翻訳機に入れてみると、そう出てくる・・>

https://news.v.daum.net/v/20150922030412374

 

記事は「何年か前から話題になっているが、まったく出典がわからない」とし、なにより、「当時の朝鮮総督府は『植民地』という用語を使わなかった」としています。当然ですね。併合でしたから。

 

なぜこんな話が「受けて」いるのでしょうか。

単に「日本が朝鮮半島を狙っている」とする韓国の「妄想根拠」として使えるから、というのもあります。

でも、他でもない朝鮮総督府の総督が「朝鮮には輝かしい過去があった」「日本がそれを消した」と話したということが、韓国には最高に幸せな部分なのかもしれません。

 

でも、現実では、阿部信行氏が何を言ったのかというと・・こうです。1945年12月に、マッカーサー司令部が彼を審問したときの記録だそうです。記事原文では「韓国」ですが、朝鮮と訳しました。1945年ですので。

<・・阿部はこの尋問で「35年間の日本の占領期間中、朝鮮はかなり発展した」、「日本がとった政策は、朝鮮に非常に良い政策だった」と主張している。

彼は「朝鮮民の傾向は、互いに戦うことを好むだけでなく・・・朝鮮人には、まだ彼ら自身を治める能力がないと思う・・・結局、朝鮮政府内の党派戦いで崩壊するだろう」と述べている・・>。

これは、朝鮮半島が南北に分断する3年前の記録です。この発言は「予言」とみていいのではないでしょうか。

 

 

 

 著書関連のお知らせ ♨

※書籍のリンクはAMAZONページとなります(アフィではありません)※

・新書「朝鮮半島統一後に日本に起こること 韓国人による朝鮮半島論」が発売中(9月2日発売、電子書籍版あり)です。

韓国の民族主義、親北主義、民衆史観、そして反日思想の関係について考察し、「朝鮮半島統一前の北朝鮮が日本にミサイルを撃つ可能性より、統一後の南側(韓国)政府が日本にミサイルを撃つ可能性が高い」という、とても残酷な結論を書いた内容となります。

・12冊目、「韓国人による罪韓論」が発売中です。

・11冊目にして「日韓比較論」第二弾、「人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~」が発売中です。

・他にも韓国の反日思想に対する考察をまとめたシリーズがございます。それぞれ、重点を置いた部分が違います。今までのシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。

・シンシアリーはツイッターをやっています。他のSNSはいまのところやっていません。ほとんどが更新報告ですが、たまに旅行先の写真をツイートする時もあります。よかったらチェックしてみてください。https://twitter.com/sincereleeblog