31運動100周年記念行事推進委員会、韓国の国歌「愛国歌」を拒否

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韓国の「31運動100周年記念行事推進委員会」が、旗揚げの式典で韓国の国歌である「愛国歌」を拒否したことが、話題になっています。この流れのまま行くと、公式の31運動100周年記念行事では、韓国の国歌が流れない可能性が高いと言えます。実際、ソース記事のSBSの報道だと「愛国歌に国歌としての資格があるのか」が議論になっている、とのことでして。

https://news.v.daum.net/v/20190207210910196?rcmd=rn

理由は、「親日派が作曲したから」です。愛国歌の作曲家アン・イクテ氏は親日派とされています。歌詞を作ったのも親日派とされていますが、一応、作詞者が誰かは不明ということになっています。

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さて、建国は1919年だとかなんとか言っている韓国の100周年記念行事が「国歌なし」というだけでも十分ネタになりますが・・もうちょい、複雑な事情があるのではないか、な気もします。

本ブログの読者さんなら、韓国の左派思想家たちが「国旗と国歌を拒否する」ことをご存知でしょう。韓国の左派思想家たちから見ると、「大いなる民族国家」の誕生を邪魔して生まれた存在、解体されるべきもの、半分だけの『失敗作』、それが大韓民国だからです。「民族」単位でものを考える人たち、韓国の場合いわゆる「左派思想家」たちからすると、米国と李承晩のせいで「民族国家」ではなく「半分だけの植民地」で生まれた国です。

彼らからすると韓国は解体されるべき存在であり、国家としての『正統性』を持っていません。だから、韓国の左派団体は国旗、国歌を毛嫌います。

 

そもそも「1919年建国」説が、「分断の前から国家が存在していた」という設定に説得力をもたせるためのものでもあります。大韓民国というのは臨時政府が使っていた国名であり、彼らが「1919年に建国した」と主張しているのは、「いまの大韓民国(南韓)」ではありません。北と南に分断される前から、『国家』は存在していたのです。それを、便宜上、臨時政府の国名の通り「大韓民国」と呼んでいるだけのこと。

韓国の国旗である太極旗は、似たようなものが臨時政府時代からあったので、国旗についてはさほど問題になりません(とはいっても、今回の100周年イベントには『韓半島旗』が多く登場するのではないか、とも予想していますが)。

表向きには『親日派』という便利な言葉を使っているものの、実は、いまの大韓民国の正統性を否定する動きの1つではないのか。気づく人はいないのか。

どうしても、そう思わざるを得ない事案です。

それに、もし金正恩委員長が本当に3月1日に韓国に来るなら、韓国の国歌が流れるとマズイでしょう。北朝鮮と韓国は、お互いを『国家』として認めていませんから。

 

余談ですが、北朝鮮の場合、韓国と「優先順位」が違います。臨時政府とか檀君神話とか、そんなものを「部分的には認める」ものの、金日成を「始祖」とする北朝鮮が一番偉いとしているため、北朝鮮は臨時政府を継承しているとは主張していません。臨時政府より檀君より、金日成がずっと「上」ということになっています。

 

 

 

 

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