韓国、揺れる「第3金融圏」

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久しぶりに韓国経済ネタです。

去年12月あたりから同じ噂がありましたが・・韓国の「第3金融圏(貸付業者)」シェア1位であるサンワ(三和)が、韓国市場から撤収するのではないか、とのことです。なにせ、貸付業者であるサンワが、今月から貸出業務を全面中断している、とのことでして。

一部では「別の理由で貸出を中止している。再開するだろう」という話もあるようですが、貸付業者が貸出を中止するのは珍しいことです。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<・・貸し付け業界1位の三和貸付が新規融資を中断し信用等級の低い人たちや庶民がお金を借りる敷居が一層高まるものと思われる・・

・・サンワの他にも、資産を処分して営業をやめた大手貸付業者もある。

サンワ貸付は、日本の同系列である三和興業から低金利で資金を調達し、国内市場で成長した。競合他社の既存の1位ラッシュ・アンド・キャッシュが貯蓄銀行を買収して資産を移転・処分したため、サンワ貸付の国内独走が始まった。サンワ貸付の貸付け金は、最も最近の公示監査報告書によると、2017年末の時点で貸付債権の保有は2兆2800億ウォンほどだ。>

http://www.todaykorea.co.kr/news/view.php?no=260583

https://news.v.daum.net/v/20190307113903763

※エントリー投稿時には一部「サンワサプライ」となっていましたが、機械翻訳の誤訳でした。詳しくは「サンワ・デブ(貸付)」です※

 

本ブログでも(旧ブログの時)書いたことがありますが、韓国では信用等級というものがあって、この等級が低い人は第1金融圏(一般銀行など)では貸出を受けることがほぼ不可能です。

それより利子が高い・敷居は低いのが第2金融圏(貯蓄銀行、信用金庫など)で、さらに第2より利子が高い・敷居は低いのが第3金融圏(貸付業者)。

それでも貸出が受けられなかった人たちは、闇(違法)の領域に行くしかありません。有名なのが違法私債(サチェ)ですね。この違法の領域は、ちゃんと集計すらされていません。

 

韓国家計負債名物、「回して防ぐ(돌려막기)」。A銀行から借りたお金を、B銀行から借りた金で返すこと。これができなくなると、家計負債は維持できません。

李明博大統領のとき、第2金融圏(貯蓄銀行)がドミノ倒産するピンチがありました。あの時、多くの人たちを救った(貸した)のが第3金融圏でしたが・・第3金融圏が倒れると、その人たちはどこにいけばいいのでしょうか。

 

サンワが本当に撤退するのかどうか(紹介したソース記事2つの1つは撤退に、もう1つは撤退ではないという意見に重みをおいています)はまだわかりません。

しかし、「時限爆弾」と言われながらもかろうじて耐えている韓国の家計負債。少なくとも「合法」の範囲内ではもっとも「他に行くところが無い」人たちが利用していた第3金融圏が、大いに揺れていること。これだけは間違いないようです。

 

 

 

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