ソウル転倒事故、3日前に区庁と警察などで話し合ったのに何の対策も設けず・・友人を失ったオーストラリア人『誰も何もしてくれなかった。周りは歌って踊っていた』

別に一つ前のエントリーと繋げて書いているわけではありませんが、ソウル転倒事故で、関連自治体や警察などの対応を指摘する記事が増えてきました。いままでは事故そのものに関するものが多かったけど、少しだけ、ニュアンスが変わってきた感じがします。例えば文化日報の記事によると、『数日前に商店街、区庁、警察署がちゃんと話し合っていた(記事本文では『懇談会』)のに、結果的になんの対策も出さなかったし、屋外のルール守りましょうな内容だけ、安全管理に責任があるソウル市は、参加すらしなかった・・などの事実が明らかになった、とのことでして。

今回の事故で、自分に会うためにオーストラリアから来てくれた3人の友人のうちの1人を失った、韓国住在オーストラリア人のネイサン氏。韓国日報ソウル新聞などの報道によると、氏は、警察が何も教えてくれず亡くなった友人を運んでいって、見つけるために彷徨うしかなかったと言い、警察も誰も、なにもしれくれなかったと話しています。助けと求めても歌って踊るだけの人たちのこと、友人の遺体がどこにあるのか教えてくれない警察のこと、助けてくれたのは米国ABC記者たちだけだった、などなども。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・29日ソウル梨泰院で、少なくとも154人(※今朝発表156人)が亡くなった転倒事故と関連、龍山(ヨンサン)区庁と警察などが、三日前に懇談会を開催したにも関わらず、事実上、何の安全対策を設けなかったことが確認された。また、区役所と警察は、事故のあった路地入口や近隣の歩道、道路などを、防犯カメラでモニターしていて、大規模事故が発生する可能性を把握しても、何の安全措置も取らなかったことが明らかになった。 3年ぶりに行動制限の無い祭りが開かれ、10万人以上が集結することが分かっていながらも、「主催者がいない非公式行事」であることを理由に、当局が安全管理において何もしなかったことになり、批判を免れることはできそうにない・・

・・26日、梨泰院観光特区連合会事務所で、警察、区役所、梨泰院駅長、商人連合会などが参加する懇談会が開かれた・・・・などが参加し、区役所からも担当者が参加したという。警察関係者は「警察、区役所、駅長、商人など関連人がすべて参加した」と話した。別の安全管理主体であるソウル市は、その会議に出席すらしなかった。懇談会では、安全管理対策について議論することなく、防疫規則などについてのみ議論が行われた。大勢の市民が集まるのが自明な状況だったが、車両制限、ポリスライン設置などによる歩道の確保などの対策は設けられなかったのだ。実際、本誌が確保した懇談会会議資料を見ると、大勢の人たちが集まることに関連した内容は、「屋外営業ルールに協力してほしい」と要請する一行だけだった(文化日報)・・>>

 

<<・・彼(※オーストラリア人のネイサン・タバニティ氏)は事故当時、現場に当局レベルの何の備えもなかったと指摘した。「警察がいなかったため、群衆をコントロールできなかった」とし「警察が私がいる所に到着するまで30分かかり、より多くの人員が来るのに1時間かかった。救助隊はそれよりも遅くなってから来た」と話した・・・・(※警察が亡くなった友人を運び出し)タバニティは数時間も彷徨ったあとに亡くなった友人を見つけることができた。タバニティは「警察も、誰も、助けてくれなかった。親切なアメリカのABC記者の助けを借りて、友を見つけることができた」と話し・・

・・彼は、事故で亡くなった人たちを「政府は見向きもされなかった人たち」、「多くの人々が集まると予想していたなら、なぜ何の備えもなかったのか」と指摘した(韓国日報)・・>> / <<・・「友人のそばにいたかったけど、警察が阻止した。後で亡くなった友人が運ばれていくのを見た。それからどこにいるのかわからなくなった」、また、「私の友人と、他の多くの人が倒れているのに、他の人たちはそれを撮影して、笑い、歌っていた」としながら「私たちは助けをと叫んだが、誰も聞かなかった」と付け加えた(ソウル新聞)・・>>

 

このように、現場の対応は決して褒められるものではありませんでしたが、『救急車が早く来てくれなかった』というのは、周りの人たちが警察などの要請に応じなかった(解散、帰宅しなかった)のが大きな理由だと言われています。前にも引用したことがありますが、毎日経済の記事によると、<<・・警察と消防当局は事故直後の10時20分頃に現場に出動したが、人が多すぎで現場に接近することすら難しかった。すでに事故が起きてから1時間後でも、多くの人が依然として梨泰院の近くで、帰宅しないでいた。警察は『急いで帰宅してください』と叫んだが、微動もなく、そのまま人たちは現場を撮影していた。消防士と警察を助けて倒れた患者たちにCPRを試みる市民の姿だけが、この日、梨泰院で見られた唯一の希望だった・・>>、となっています。

クラブなどがそれからも営業を続けて行列ができていたため、警察が営業を中止させたりした、との記事も出ています。『店』が営業する限り、人々が帰宅しないからです。最後に、一つ前のエントリーで紹介した『押せ』関連ですが、似たような証言が多すぎるから、でしょうか。警察が各所の防犯カメラ映像などを通じて、一つの可能性として調べることにした、とのことです。ただ、人が多すぎで(事故の前にも、勝手に体が流される感じだったと言われています)、ハッキリした部分が見つかるかどうかは、まだなんとも言えません。とにかく、何か大きな進展でもないかぎり、この事故の話はこれで終わりにしたいと思います。家計債務がどうとか書いていた頃が、はるかに楽でした。内容的に。

 

 

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