7月、ムン・ジェイン大統領が「北朝鮮の金正恩体制を崩すつもりはない」と、韓国の憲法に反するとも解釈できる内容の発現をしました。
今回の国連総会でも、同じく「金正恩体制を維持する」ことに重点を置いて演説し、「圧力」に重点を置いた日米とは大きくハズレたスタンスを鮮明にしました。
北朝鮮がもっとも恐れる圧力は、体制を維持できなくなることです。インチキ宗教集団みたいなものですから、「教主」が何より大事なわけです。
正義党など極左と、共に民主党など左派政党は、基本的にこの件・・「北朝鮮の現体制を認める」、すなわち体制保障について賛成しています。北朝鮮が主張している連邦制統一とも合致するからです。
連邦制統一は、北と南の二つの政府を認め、一つの民族国家「高麗連邦」を作ろうとする提案です。もちろん、「南の政府は傀儡(米国の作った偽物政府)だから、解体して作り直さないといけない」「米軍は撤収」などの条件付きです。韓国は、基本的にこの提案を拒否してきました。
ですが、左派の中では中道に近い感じだった「国民の党」の常任顧問でもあるソン・ハッキュ氏が、同じく「北朝鮮を核保有国として認めよう」「国際社会が金正恩体制を認めるべき」「北朝鮮と米国の国交正常化が必要で、韓国はそのために協力すべき」という内容を公開的に発言しました。
ほかでもない、国会憲政記念館で開かれた討論会で、です。
この件の意味は、まだ保守右派にまでは浸透してないものの、ムン・ジェイン氏の「北の体制を保障すべき」と同じ内容の主張が、政治圏で拡大されつつある、と解釈できます。
特に北朝鮮と他国との外交関係樹立(=北朝鮮を国家として認める)は、明らかに韓国の憲法違反ですが、これを憲政記念館で言うとは・・・・
同じ場には、ムン・ジェイン大統領の統一外交安保特別補佐官、ムン・ジョンイン氏が一緒に参席し、ソン氏とニヤニヤしながら何か親しく会話をしていた、とのことです。
http://v.media.daum.net/v/20170927164042500?d=y
http://v.media.daum.net/v/20170927165307988
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