仙甘学院というのがあります。
これは、1942年に日本(朝鮮総督府)が韓国(朝鮮)のアンサンという地域の島に設置した、浮浪児保護施設です。
1999年12月8日のハンギョレ新聞の記事から引用しますと、この施設内で少年たちは日帝によって人権を蹂躙され、400人の中の250人が死んだ、となっています。日本人イハラヒロミツが書いた本が、根拠だそうです。追悼式なども行われていました。
(↓ここから「続きを読む」の後になります)
ですが、ちょっと妙なことがあります。
1946年11月19日の東亜日報に見ると、韓国政府は孤児40人が仙甘学院に受容することにした、という記事があります。1945年まで400人の中の250人も死んでいった施設に、管理が変わったからってそうすぐに子供を受容するものでしょうか?しかも記事は「保護された孤児の中から国のための人材として育成できそうな子40人を仙甘学院に受容する」となっています。
1964年10月26日の京郷新聞「自由への脱出」という記事に、その答えがありました。
・国家が運営する仙甘学院に受容されている子供は、総受容者427人の3分の2以上が親など縁故者がいる。施設が頭数を揃えるため、全国からさらってきた子どもたちだ
・全国体育大会を見に親とともに仁川に来て、大会期間中にこの施設にさらわれてきた子供だけでも82人になる
・院生たちの間には「上命下服(下は上の命令に従う)」がひどく、労働もきついため、去年だけで103人が海に囲まれた施設から命をかけて脱出を試みた
強制労働などで人権蹂躙されて逃げ出して死んだのは、実は戦後のことだったのです。前にも書いた記憶がありますが、こういうのは「頭数」で国家補助金が決まりますから。受容者の数を増やせば、補助金も増えます。あとはそのお金を運営者側が私利私欲に使い、労働などは受容者たちにやらせればいいのです(よくねーよ!)。
最近、被害者たちが真相を調査してくれと(当時は軍事政権でしたので、左派政権になってから)声を上げているようですが、あまり話題にはなっていません。
◉著書関連のお知らせ◉
シンシアリー+扶桑社の9冊目、「韓国人による末韓論(扶桑社新書)」が発売中です!
韓国の反日思想に対する考察を書いたシリーズですが、それぞれ、重点を置いた部分が違います。書籍名と画像は各書籍のAMAZONリンク(アフィではありません)になっていますので、内容紹介などを参考にしてください。
なぜ日本の「ご飯」は美味しいのか ~韓国人による日韓比較論~