朴槿恵氏が当選した選挙そのものを「無効」とする動き

2012年12月の大統領選挙(18代大統領選挙。朴槿恵氏が文在寅氏に勝利、大統領になりました)の後、不正選挙騒ぎがありました。

色々と陰謀論が渦巻きました。ついには不正選挙だから選挙をやり直して欲しいと、なぜか【米国】のホワイトハウスに請願する人までいました。すごい主権意識ですね。

 

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でも、ほぼすべてが「デマ」で終わり、残ったのは李明博氏が指示した(とされている)、国情院と軍のサイバー担当部署による「コメント部隊」の件だけです。もちろん、デマと明らかになった件も、デマだと信じてない人たちもまだまだ大勢いますけど。

前にも書きましたが、国情院(旧・安企部)や軍のサイバー戦の担当部署(サイバー司令部)にネットコメントなどで世論を操作する人たち、いわゆるコメント部隊があり、彼らが一部の民間人にもお金をやって世論操作を頼んだ・・・というのが、コメント部隊騒ぎです。「国情院コメント操作事件」と言います。

 

私はこの騒ぎが李明博氏を潰すためのものだとばかり思っていましたが、実はもう一つ、朴槿恵氏が当選した選挙そのものの「無効」化にもつながっているようです。

<・・ウォン・セフン前(事案当時の)国家情報院長の選挙介入疑惑が最高裁でも有罪であると最終確定されると、大変な騒ぎが予想される。特にパク・クネ政権は正統性を失うことになって、前例のない「選挙無効」判決が出てくる可能性があるとの観測も出ている・・

・・18代大統領選挙無効訴訟は、市民6600人余りが2013年1月に中央選挙管理委員長を相手に自動開票機器使用の違法、国家情報院と軍サイバー司令部などの介入(※コメント部隊)、国家情報院‧セヌリ党(現自由韓国党)議員の虚偽事実の流布(NLL放棄発言)などを理由に提起された。

最高裁判所は・・却下判決を下した。 「朴槿恵前大統領が既に罷免されたため、訴訟の実益がない」という理由からだ。訴訟団は再審を申請し、最高裁は再審を受け入れた。

ウォン前院長の犯罪事実が有罪と最高裁で確定されれば、選挙無効訴訟で、最高裁の判断が変わる理由になりえる。>

http://v.media.daum.net/v/20171004060404245

 

 

注目すべき判決が、もう一つ増えたようです。朴槿恵政権の時の慰安婦合意を現政権が破棄(無効化)宣言するための策にも見えますね。

正統性、正統性・・・正統性を論ずる前に、選挙もちゃんとできないのかという「恥」の概念が無いと、向上も改善も無いでしょうに。

 

 

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