恨(ハン)が消えない限り、積弊も消えない

最近、韓国でもっともホットなキーワードは「チョクペ(積弊)」ではないでしょうか。積もった弊害・・ということで、様々な社会問題を意味するようになったらしいです。積弊を清算しよう!と毎日のように騒いでいます。

文化日報が「自分の意向と違うと積弊だというのか(以下略)」という題の記事を載せました。記事そのものは、判事が袋叩きにされている、というものです。コメント部隊関連者の一人とされていた李明博政権時代の国防部長官が、裁判結果、釈放されたからです。その裁判の判事が、いろいろ特定されて叩かれているそうです。その判事のような人間こそが、韓国の「積弊」だと言うのです。

内容は、韓国社会でよくあることですが、面白いのは、題です。

http://v.media.daum.net/v/20171124115512421?d=y

 

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「自分の意向と違うのは積もった弊害だと言うのか?」という質問。記者さんは「まさかそうは思ってないだろう!」と思っているとうですが・・

・・範囲が韓国社会なら、残念ですが、どうみてもその質問の答えは「はい」です。「なにをいまさら」です。

私は、「積もった」という表現から、恨(ハン)を見出します。

恨(ハン)は消えません。死んでも消えません。「私は負けてなどいない。他人の不当な方法により私の正当な権利を奪われただけだ」。恨み続けることで「正しい」存在になれる。だからいつまでも相手を許しません。

これが、韓国の恨(ハン)が日本や中国の似たようなもの(一般的に言う恨みや怨みの類)と決定的に違うところです。消えません。いつまでも続きます。確か、1000年は続くと、お偉いさんが言ってました。弾劾されたけど。

言い換えれば、恨(ハン)は、「積」もります。

私の気に入らないものは、弊害だ・・・積もりに積もった弊害だ。なんとかしてくれ文大統領!

その現れが、最近の韓国社会の「積弊」清算ブームではないでしょうか。

でも、韓国社会から、積弊は消えません。自分と違う意見を、自分の気に入らないものを積弊だと言い続けるかぎり、消えません。

恨(ハン)が消えないのと同じです。

軽く1000年は続くかもしれません。

 

 

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