剥奪感・・日本のせいだ大統領のせいだ親のせいだ?

本ブログの読者さんたちにはおなじみの(多分)言葉だと思いますが、「剥奪感」、詳しくは「相対的剥奪感」という言葉があります。

これは「自分が当然持っているはずの正当な権利を、不当な手段を使った誰かに奪われた」と感じることです。

ご存知、韓国人の「恨(ハン)」の根幹となる心理です。

最近、韓国では仮想貨幣(仮想通貨)投資が過熱気味ですが、それもまた剥奪感の現れだとする意見があったので、紹介します。

 

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<20・30代の若年層が特に仮想通貨の投資に熱狂するのは、不動産、就職など既得権を旧世代に掌握されたと感じる剥奪感の傍証だという分析が出ている。

上がっても上がってもまた上がる不動産は、就職難に融資規制の直撃を食らった若年層には考えることすらできない。株式市場も既成世代より若年層が持っている情報が少ない、言わば「傾いたグラウンド」になって久しい。

このような状況で、就職さえますます難しくなって、資本蓄積がさらに難しくなり、青年層が「平らなグラウンド」で誰でも大儲けできる仮想通貨市場に飛び込んでいくというのだ。世代間の二極化が、投資面の極端化につながったという話だ・・>

http://v.media.daum.net/v/20180114181758483

 

「孝」の国(自称)韓国で世代間葛藤が深まって久しいです。老人貧困問題もOECD最悪とか言われていますが、若い世代はそれでも不景気を「前の世代が富を独占してしまったせいだ」と考えており、それは自分自身の問題を「親のせいだ」と考えるまで悪化しました。

韓国の諺に「うまく出来たのは私の手柄、うまくいかなかったのは先祖のせい」というのがありますが、まさにその通りです。

スプーン階級論というのをご存知でしょうか。資産や年収で人の階級を決めるものでしたが・・その裏は、「結局、大金持ちの子供で生まれるのが一番だ」という心理がありました。すなわち、スプーン階級論は「生まれで身分が決まる」身分制度みたいなものを作り出してそれを言い訳にする、すなわち「親がダメだから自分もダメだ」とする心理があったわけです。

 

本記事は、そんな心理が仮想通貨への投資に影響している、という指摘となります。前の世代の問題が比較的及ばない領域だから、これなら勝てる!と思った・・いや「思ってしまった」という内容です。

ちょっと本ブログっぽく書くと、「この領域では、不当な手段で私の権利を奪うやつなんかいないだろう」とニヤニヤしながら入ったわけですが・・・

どんな領域でも、うまくいく人もいるし、いかない人もいるし・・「平らな」グラウンドのはずの仮想通貨でも、大儲けする人と爆死する人がいます。

そして、彼らはまた仮想通貨でも勝てなかった自分たちの慰安を求めて、「不当な誰か」を見つけ出そうとするでしょう。

 

はい?その「不当な誰か」なんか、最初からいなかったんじゃないのか、ですって?

そんなはずありません。そんな悪党がいないと、「自分に責任がある」と認めないといけないじゃないですか。

だから、彼らは「私の正当なる権利を不当な手段で奪った誰か」の存在を信じて疑いません。

それが韓国の生まれであり、歴史であり、未来でもあります。

 

 

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