金英哲と文在寅会談について

旧ブログの時から書いてきた内容と、南北問題の現状をまとめてみると、こんな感じです。

・文在寅氏は、北朝鮮の連邦制統一と韓国の南北連合論を無理矢理同じものだと主張している。文氏は、恐ろしいことに「南北当局がその気になればすぐにでも連合段階に入れる→そのあと連邦制になる」という金大中氏の統一論をそのまま受け継いでいる

・そのためには北朝鮮を「政府(国家)」として扱う必要がある

 

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・そのために必要なのは、韓国内の保守勢力の抹殺と、米朝間の直接対話(米国が北朝鮮と何かの外交関係を持つようになればベスト)

・北朝鮮は、前から通米封南(米国との外交関係で韓国の役割を封じる)といって、米国との直接対話を望んでいた。これは中国への牽制にもなるにはなる

・ただ、北朝鮮は感情的(首領を侮辱されるのは北朝鮮としては何よりあってはならない件だったりします)に米国に怒ったこともあり、米国及び日本は対話の前提条件として「非核化」を要求していたため、北朝鮮は米国との直接対話を拒んでいた

・文在寅大統領は平昌冬季オリンピックを「道具」として、米朝間の対話をしかけた。いままではうまくいかなかった

・閉会式に、韓国は「李明博政府から北朝鮮に強硬路線を取るきっかけとなった」天安艦爆沈の背後、金英哲の訪韓を受け入れた

・一部の報道によると、金正恩氏はオリンピックでの韓国側の「接待」に満足したという。その影響もあってか、金英哲氏は、韓国が仲裁する米朝対話を受け入れると話した

・ただ、文在寅大統領は「非核化と対話は共に進めても問題ない」という、あいまいな立場であり、北朝鮮が言う「非核化など条件にしないで統一を語ろう」という路線と、米国(日米)が言う「非核化を前提にしないと対話は限界がある」路線の、どちらでもない

・いずれ、文在寅氏は「ハッキリした態度を示せ」と、北朝鮮と日米両方から要求されるだろう。実際、中国からはすでに似たようなことを言われている

・一部の報道で「文大統領が金英哲氏に非核化を話した・・かもしれない」となっているが、それはありえない。そんなことが言える人なら問題がここまで悪化することもなかっただろう

・多分、文氏が「朝鮮半島問題の本質的な解決のためには米朝会談が必要だ」と話したことでそういう推測性報道が出ているようだが、私から見れば、「本質的な解決」は連邦制統一のことであろう

・ヴィアンカ氏は、北朝鮮側とは接触しなかった(賢明な方でなによりです)

 

いまのところ、こういう状況のようです。

米「なにがしたい」

日「核はどうすんの」

韓「核開発の・・」

米「核開発の?」

日「核開発の!」

韓「24時間作業を制限します」

日米「・・・・」

 

 

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