国内の安保・統一シンクタンクがおかしくなった?

今日(11日)、世宗(セジョン)国家戦略フォーラムというのが開かれました。

そこで、セジョン研究所のチョン・ソンジャン統一戦略研究室長が「金正恩のリーダーシップを再評価すべきた。李明博、朴槿恵政権は金正恩を残酷な指導者という否定的なイメージだけを植え付けようとした。しかし実は違う」と発表しました。

その理由は簡単で、「金正日政権より殺した人の数が少ないから」だそうです。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<・・金正恩が執権しれから銃殺及び処刑された幹部の統計は140人余りと推定。金正日時代の「深化組事件(1997~2000年の間に北朝鮮で起きた大規模粛清のこと)」の「少なくとも2000人」の約7%に過ぎない・・>

http://v.media.daum.net/v/20180411180124323?d=y

だから、「再評価しよう!(キリッ」ということらしいです。

さて、どうでしょう。世宗研究所ってなんだ?と思ってちょっと調べてみたら、「外交・安保・統一などの研究活動をする民間公益研究機関」だそうで・・軍事政権だった86年からあった機関で、いろんなマスコミにそのインタビューや分析が載る、なかなかの大手らしいです。

チョン・ソンジャン氏も、つい1年前までは韓国も核武装すべきだとかそんな話をしていた人で、今年正月にも「北朝鮮の核・ミサイル技術は成長し続けるだろう」と注意を促していました。

しかし、3月には「金正恩委員長は実に決断力のある方」と話したり、今月は再評価すべきだと・・何があったのでしょう。

 

そういえば、本ブログでは扱っていませんが、ワシントン唯一の朝鮮半島専門シンクタンク「韓米研究所」が、韓国政府の支援中断で閉鎖される騒ぎもありました。

今回の世宗研究所の件だけで判断するのは時期尚早だと思いますが・・・韓国内のシンクタンクがおかしくなったとしたら、韓米研究所のように「支援」関連でなにかがあったのでしょうか。

とにかく、いろいろとムーン・・・な展開です。

 

 

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