脳フィシャル

韓国のネット用語の中でもそこそこ新しい方ですが、「脳フィシャル(ヌェピショル、뇌피셜)」という言葉をご存知でしょうか。

オフィシャル(公式)と脳をあわせて、「まるで公式情報みたいに客観性を主張するけど、その根拠は無い(根拠は主張する人の脳である)」という意味です。

「韓国記者協会」に、北朝鮮関連で韓国側はあまり熱意を見せず、日本の記者たちがもっと積極的に取材することを嘆く内容の記事がありました。その中に、韓国の北朝鮮関連記事に「脳フィシャル」が多いという内容がありました。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

記者はこう書いています。

「・・南北が同じ言語を使用する点だけ活用しても、韓国のマスコミは、はるかに深みのある記事が書ける条件を持っている。北朝鮮の家系図と権力構造を覚え、誰がどの場所から消えたのかを捕捉することも重要ではあるが、より大きな方向をつかむことができる現場取材と検証システムができてない。憶測と想像で、最近の言葉で脳フィシャル(根拠なしに客観性を主張する言葉)で書く北朝鮮記事はいつになれば減ってくれるのだろう。韓国メディアは、統一の情報を真っ先に記事にする準備ができているのだろうか・・」

http://v.media.daum.net/v/20180418162312123

 

確かに、北朝鮮関連の記事で「日本の〇〇の報道によると~」で始まる記事、結構多いですね。でも、この場合は北朝鮮側が韓国のマスコミを警戒するという側面も考えないといけない気もします。

面白いのは、この記事の始まりのほうです。

<「韓国の記者もサツマワリ(※新入りの記者は警察担当から始めるという意味)で仕事を学びますよ」。日本の記者に会ったときにこの言葉を英語で話そうとしてがやめた。日本語はできないが、言葉をかけてみたかった。会えて嬉しいふりをするために、日本語からきた言葉を韓国言論界が数十年も使ってきたと話をするわけにはいかなかった・・>

韓国語の中には、無数の日本語があります。韓国の文化(いわゆる現代文明)は、ほぼ全てが併合時代に日本から入ってきました。その名残です。

何かあれば「日本語を追い出す」とかで、記録から、法律から、地名から、仕事の現場(工事など)から、何気なく慣行的に使う言葉から、日本語の痕跡を消そうとする韓国の必死さが、その証拠でもあります。

多分、「さつまわり」もその中の一つでしょう。いつから入ってきた言葉かはわかりませんが・・記事本文でも日本語発音のまま「さつまわり」と書いてありますから。

 

こういうのを自慢げに書いている時点で、記者は、統一とか取材熱気とかではなく、単に「日本に負けたくない」だけを考えていることがわかります。そうでないなら、これを北朝鮮取材関連の記事に入れる理由がありません。

彼の頭の中の日本もまた、「脳フィシャル」の塊ではないでしょうか。

とにかく子を産めという人よりはマシですが(笑

 

 

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