「統一後1年で北朝鮮の学生4万3千人が韓国に移住」という報告書が公開

早くも統一を規定事実のように扱っている記事が増えつつある中、聯合ニュースが紹介した「教育課程評価院」の報告書によると、統一してから1年間で北朝鮮の学生4万3千人が韓国に移住するだろうということです。

http://v.media.daum.net/v/20180422071508653

私がこの記事を読んでもっとも驚いたのは、統一してから1年で「移住」を当たり前のように書いていることです。「時間をかける」ということを知らないのでしょうか。

 

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さて、とにかく移住が合法的に可能だとすると・・違法的な移住もあるでしょうけどそれは別にするとなると、

南北統一後に「お金」の価値をどうするのかという問題がありますが、「南に行っても殺されることは無いみたいだ」「南のほうが給料がいいみたいだ」という噂が広がれば、北朝鮮の労働者たちは無数に南に来ることになるでしょう。

 

大人が「移住」して来るから、子も来るでしょう。「学生」も増えるはずです。1年間に限定しているデータだから4万3千人と言われてもフーンそうですかーとしか思えませんが、長いスパンで見ると無数に増えるでしょう。

さて、じゃその「学生」たちに、高麗連邦南側地方政府(韓国)はどこで何を教えるのか?が気になるところです。

いまも脱北者たちを対象にした学校はありますが、そんな教育機関を増やすのか、教育内容はどうするのか。金日成マンセーする教育でいいのか。その学校を卒業して、韓国人が何より大事にする「スペック(この場合は学力)」が認められるのか?

良くも悪くも、その学生たちが5年~10年後には社会に進出しているはずですが。

記事本文で「民族の同質性回復のためにも、移住者学校みたいな制度は臨時的なものにすべきだ」という内容があります。

同質性となると、結局は教科書の内容が北と南である程度同じ方向性を示すものでなければなりません。

じゃ、南が北に合わせるのか、北が南に合わせるのか?

自民族の優越性アピールと反日思想の以外に、その教科書に「同質」と呼べる記述があるのか?

 

個人的に、統一後の「労働者」問題ならすこし考えたことがありますが、「学生」たちについてはこれといって考えてみたことが無かったので・・・

素人の私が8分24秒考えただけでは、「あ、これはダメだな」としか思えません。専門家たちが長い時間をかけて研究すれば、克服できる問題なのでしょうか。

 

 

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