明日、9時半頃に両首脳が会って首脳会談は10時半から。議題はまだ明らかにならず

いよいよ、明日は南北首脳会談です。9時半に両首脳が会って、10時半から会談は始まるそうです。

「大きな出来事である」とは思っていますが、これといって肯定的な評価はできません。レミングたちに残された最後の判断力まで取り出す、取脳怪談(しゅのうかいだん)になるのでは、と思っています。HAHAHA

なんか、一緒に植樹するとかなんとか、いろいろとラブラブなイベントがいろいろ用意されているようですが、やはり気になるのは議題と合意内容、そして共同声明です。

 

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まだ、韓国だけでなく北朝鮮側の報道からも、議題は明らかではないみたいです。キムン(金+文)たんはどんな内容を話し合うのでしょうか。

明日になればわかることですし、どんな側面をどう見るかでいろいろ関心も評価も変わることでしょうけど、あくまで「私」という個人が気にしている内容をいくつか書いてみます。

 

・さすがに、核関連何かのコメントはあるでしょう。でも、前もそうでしたが、それは「それっぽい言葉を使ってるだけで、実は非核化のことではない」でしょう。中身は「ただの凍結」「核保有国の責任として核兵器の軍縮に努力する」「核戦争の可能性となる勢力(在韓米軍)の撤収」などを意味するものにすぎない可能性が高いでしょう。ただ、それでもマスコミが「北朝鮮が〇〇(それっぽい言葉)を話した!」と大いに取り上げ、騙される人は多いかもしれません。

・これもまた「さすがに」、キムンがデュエットで「米軍出てけー」と叫ぶ可能性は極めて少ないと思います。でも、その土台になれる何かの措置にはあっさり「合意」までしてしまうでしょう。噂されている非武装地帯からの重火器の撤収などがそうです(非武装地帯は、実はしっかり武装されています)。文大統領は、戦時作戦統制権が韓国側に移る時期なども考えているでしょう。

・「次の会談」にも言及するはずです。それもそこそこ具体的に、「1年に1回」などの言及があるでしょう。実は、キムたんにもムンたんにもこれがいちばん重要なことかもしれません。言うまでもなく、これは対話路線の延長を宣言して「米軍による攻撃を防ぐため」です。2人が守ろうとしているのは朝鮮半島の平和ではありません。単に金正恩体制の平和を守ろうとしているだけです。

・在韓米軍の撤収と金王朝の維持の両方に関わる事案として、いまの停戦協定を終戦協定に変えること、そして平和宣言が必要になります(できれば平和『協定』まで望むでしょうけど、そこまで一気にやるのは難しいのでは?)。

 

2人が「非核化します!どんな検証でも受け入れます!」と宣言してしまうかもしれません。それはとても肯定的なことです(ちゃんと履行するなら、ですが)。でも、2人がテレビカメラの前で裸で踊りだす方がまだ可能性が高いと言えましょう。

もう一つ気になるのは、日本人拉致被害者問題です。これを議題で持ち出してくれるといいですが・・・確かにありがたいことではありますが、「どうせ効果はないだろうし、日本に恩を売るつもりですこし言ってみるか」程度のものなら、トランプたんが言い出すと明言しているし、いっそのこと何も言わないほうがいいかもしれない・・そんな気もします。

余談ですが、本ブログ(旧ブログから)やシンシアリーの著書を呼んでくださった方々はもうご存知でしょうけど、北朝鮮は「日本人拉致」は認めています。でも、韓国人を拉致したことは認めていません。「韓国の場合、拉北者(北朝鮮によって拉致された人)はいない。全員が越北者(自ら望んで北朝鮮に来た人)だ」というスタンスです。「韓国の大統領」としてもっとも議題にすべきは韓国人拉致問題と北朝鮮住民たちの人権問題ですが、どちらも北朝鮮は「そんな問題は無い」としているため、この二つの問題を議題にする可能性は高くないと思われます。

さて、どうなるでしょう・・お腹は空くだろうから首脳会談もランチタイムには終わるでしょうか。なにか発表があったら、すぐに更新致します。

 

 

※NEW 5月10日発売のVoice6月号に寄稿文が載ることになりました。なぜ韓国の大統領は不幸な結末になるのか?というテーマです。

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