光州民主化運動のNHK番組を作った韓国人PD「日本人たちに民主化を教えてやりたかった」

ソウル新聞が、NHKで放送された光州民主化運動関連ドキュメンタリーを制作した韓国人PDを取材しました。

6月12日、夜9時にNHKで放送された「あの時、市民は軍と戦った」という番組です。

本エントリーは、番組それ自体(そもそもシンシアリーはその番組を見ていません)や、ソース記事本文に出てくる個人のPDとしての能力に疑問を提起する内容ではない、ということを前置きいたします。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

番組を制作したのは、PDチョン・ヨンスン(전용승)氏。記事によると、<「NHKスペシャル」など、多くのプログラムに参加し、2009年に「日本と朝鮮半島2000年」でNHK会長賞、2012年「知られざる放射能汚染」で総理賞を受けるなど、日本でも有名な時事・歴史専門PDだ>とのことです。

氏は記事で「日本では政治に対する無力感が蔓延している」とし、「民主化とは何だ。民主化すれば何が変わるのか」と知り合いから質問を受けたこともあるなど、日本人は韓国の民主化に大きな関心を持っていて、「日本人たちに民主化を教えてやりたかった」としています。

http://v.media.daum.net/v/20180622033648739

 

どうでしょう。民主化なら、二つだけ、疑問があります。

日本人に教えたかったなら日本の民主化を扱えばよかったではないでしょうか。日本は、韓国に比べると随分前から民主化の概念が出来ていました。日本は、韓国にとって民主主義の大先輩です。

もう一つは、その光州民主化運動が韓国で「反論を許さない」聖域化され、反論する人たちが逮捕され、当時の大統領の回顧録が出版禁止になっていること。そういう側面も日本でちゃんと伝わっているのでしょうか。

しかし、どうしてこう「日本人から~と聞いた」「日本人は韓国の~に興味が高い」、そして「日本人に~を教えてやる」ということを話す人が多いのでしょうか。日本で暮らして1年3ヶ月が経ちますが、日常の会話などで、韓国のことを話す人はいませんでした。

私が韓国人だとわかってから「あ、韓国のドラマが~」という話題を言い出してくれる人(私を気にしてくれたのでしょう)はいましたが(笑

 

 

✏ 6月15日産経新聞、6月19日「週刊SPA!」、7/1発売号の「正論」に広告が掲載されます!

 著書関連のお知らせ ♨

・12冊目、「韓国人による罪韓論」が発売中です。

今回は2018年になってからの出来事、北朝鮮の非核化問題、南北首脳会談のこと、韓国社会の親北化、韓国社会にあふれている市民団体の政治権力化と直接民主主義への渇望、そして慰安婦合意不履行宣言のことなどを扱っております。

・11冊目にして「日韓比較論」第二弾、「人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~」が発売中です!

・他にも韓国の反日思想に対する考察をまとめたシリーズがございます。それぞれ、重点を置いた部分が違います。今までのシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。