痛いから青春?

最近は「日本で働こうとする青年たち」がニュースになっていますが、実はそれより少し前には、オーストラリアなど移民制度のある国で「住む」ことを望む韓国の青年たちが多くて、そこそこ話題になっていました。

彼らの話を(記事などで)聞いてみると、「その国が好きなのか、それとも韓国が嫌いなだけか」という点が大いに疑問でした。

しかも、移民する理由、移民しての満足点などが、自分または自分の子が、「韓国に比べて適当に生きて行ける」なニュアンスのものばかりでして。大企業に就職しなくても、長時間働かなくても、なんとか生きていけるから、だというのです。

 

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韓国には昔から「若いときの苦労は買ってでもやる」という諺がありました。しつけの一環として、美談みたいな何かとして、たまには兵役制度を擁護する際に、よく用いる諺でした。最近は若い世代の苦労が社会問題になっていて、あまり話題にならない諺ですが・・2010年には「痛いから青春」というエッセイも有名でした。

それから「痛いからって青春じゃない」という言葉が流行り、「痛くない青春」を求める動きが本格化し、先に書いた移民の話が盛り上がったわけです。

韓国の社会構造からして、彼らの気持ちが理解できないわけではありません。ただ、彼らが行き先としている国で「努力しなくても生きていける」というのは、ほぼ間違いなくデマ(願望)か、それとも、その国の先人たちが築き上げた福祉制度のおかげでしょう。それを、「痛くない」だけを求めて行ったところで、自分に、周りに、いい結果が残せるのでしょうか。

 

久しぶりに、同じ趣旨の記事を見ました。マネートゥデーの「夢なんか無くても大丈夫・・力を抜いたら楽になった」という記事です。

記事は、あまり大きな夢を見るな。それは自分を苦しめるだけだとしながら、最近の若い世代の理屈を弁護しています。

https://news.v.daum.net/v/20180728161753166?rcmd=rn

 

繰り返しになりますが・・若い世代の苦労は理解できます。しかし、ちょっとだけ疑問なところがあります。もし「大きな夢を見るな」を、「身の程を知れ」と言ったら、彼らはどんな反応を見せるのでしょうか。

ああ、そう思うと、これもまた何度も何度もブログに書いてきた、アレかもしれません。

「もっと私を同情してくれ。でも絶対に私を見下すな」。

韓国人の被害者意識に根付いている、ややこしい抗弁です。

 

 

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