韓国、初となる3000t級潜水艦にまた抗日運動家の名前

韓国軍が軍艦などに抗日運動家の名前を付けるのはもはや珍しいことでもありませんが、またもや「安昌浩(アンチャンホ)」という名前を付けました。

彼は臨時政府の幹部出身で、尹奉吉(ユン・ボンギル)の爆弾テロ(上海天長節爆弾事件)関係者として逮捕されたりしました。

張保皐(チャン・ボゴ)は統一新羅時代に海洋勢力を築き上げたとされている人物で、韓国の3000t級潜水艦はチャン・ボゴ1、2、3・・という名前になりますが、どうやらそれとは別に名前があるみたいで、その1番艦が「アンチャンホ」になるとのことです。

 

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<・・海軍は独立運動家の名にちなんで潜水艦の名称を定めている。張保皐-Ⅲ1番艦の艦名は「安昌浩艦」が有力と伝えられた。3000t級潜水艦1番艦は弾道ミサイルを撃つ垂直発射管が6つ装着される。射程距離500㎞以上の「玄武2-B」弾道ミサイルが搭載されると伝えられた。以後建造される2番艦は、垂直発射管が10に増えると予想される。

防衛事業庁は3000t級潜水艦1番艦の進水式を当初今月29日、慶尚南道巨済大宇海洋造船で開くと具体的な計画まで立てたが、1ヶ月ほど遅れることになった。これを置いて、いくつかのメディアでは、9月に開かれる予定の第3次南北首脳会談を控えて、北朝鮮の顔色を伺うため日程を延期したと報じた・・>

https://news.v.daum.net/v/20180820192616457

 

「北朝鮮の顔色を伺った」という部分で、ちょっと笑ってしまいました。

さて、この安昌浩という人・・韓国では「金九より少し前の、民族運動の指導者」とされています。米国には、この人の名前をインターチェンジに付けたところもあります(米国の韓国人たちのやったことですが)。

ですが、北朝鮮では、安昌浩は「ブルジョア」「革命家もどき」ということになっています。当然、大して評価もされていません。未確認ではありますが、金日成氏は著書でアン・チャンホをかなり「ダメ政治家」として書いている、という話もあります。

 

それにこの安昌浩氏の持論が何なのかというと、「民族は実力を身につけなければならない」というものです。

同じ時期、イ・グァンス(李光洙)氏も「民族改造論」という主張をしていました。民族改造論とは、前にも紹介したことがありますが、1922年、イ・グァンス氏が主張したもので、「朝鮮民族は衰退した。それは他でもない民族性そのものの問題であり、改造(改革)しなければならない」、そういう内容です。

ですが、イ・グァンスは親日派だと叩かれていて、アン・チャンホは英雄になっています。前者は「独立しなくていい」と主張していたし、後者は「独立を前提にしていた」からだそうですが・・内容がどう違うのか、私にはよくわかりませんでした。

 

それに、いろんな資料を探してみても、アン・チャンホは「民主主義」という言葉を一回も記録に残していません。

あの「ダメだー1号」李承晩、「ダメだー2号」金九すらも、せめて口では民主主義を(もちろん名分にするため、ですが)主張していたのに、この人は本当に民主主義について一度も主張したことがありません。

私はアン・チャンホ氏について「昔、そんな人がいた。それだけ」としか思っていません。

 

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