南北離散家族の再会イベント、偽物(?)出現の可能性

ただいま離散家族(朝鮮戦争などで北朝鮮と韓国に別れた家族たち)の相逢(再会)が行われています。

ですが、妙なこともありました。

3兄弟だったA(故人)、B(85歳)、C(76歳)氏。長男のA氏は北朝鮮で暮らしていましたが、すでに故人です。B、C氏もその事実を知っていました。今回の再会イベントに、A氏の息子2人が出てきましたが、C氏がその2人を「私の家族(A氏の子供)ではない」としながら、イベント会場から離れようとしました。2人はA氏の子供でない、いわば偽物だというのです。

 

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<・・再会が行われてから10分ほど経ったとき、C氏が席から立ちました。「(北朝鮮側の二人の子が)父(A氏)の年齢と死亡時点すら知らないなんて、わたしの家族ではないと声を大きくしました。結局、北側の保障成員(※漢字不詳です。サポート要員のこと)が戸籍まで持ってきて確認をさせてくれたため、再会行事では席に座っていたものの、C氏は疑いが晴れない様子でした・・>

https://news.v.daum.net/v/20180822111801100?d=y

 

記事のコメント欄で、「兄と弟なら会えばすぐわかるだろうけど、叔父と甥でそうわかるだろうか」、「直系(夫婦、親と子、兄弟姉妹の関係)ならともかく、叔父と甥の関係なら韓国でもそう会うことがないのに何をやっているんだ」というコメントは、なかなか印象的でした。そういう見方もあるのか、と。

韓国経済によると、<・・1985年9月に実施された南北故郷訪問団の交換から、離散家族再会行事は今回で21回行われた。今まで再会を申請した南側の離散家族は13万2603人(昨年7月末基準)である。このうち7万5741人が亡くなった。今年上半期だけで3000人余りが亡くなった。直系家族の再会はますます減っている。今回の再会行事では、夫婦の再会は無く、親・子の直系の再会も七組だけだった・・>、ということでして。

https://news.v.daum.net/v/20180822000203072

 

今回の件が「ニセモノ」だと決まったわけではありません。父の名前まで知らなかったというのは確かに怪しいですが、B氏は北朝鮮側の子2人を「A氏の子だと思う」としていたそうですから、なんとも言えません。

しかし、「一目でわかる相手」が消えつつあることだけは、紛れのない事実。偽物またはそれに準ずる何かの登場の可能性は、高くなったと言えましょう。本当に残念なことです。

 

 

 

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