事大こそが正統性なのか

「韓国人が暴く黒韓史」の頃から、本ブログでは正統性という言葉を使うようになりました。そんなに時間が経ったわけでもないのに、懐かしく感じる話です。「正統戦隊ワカランジャー」というフレーズもありましたね。

最近はわざわざ正統性をネタにしなくても、韓国の正統性への拘りは大まかに(これで十分です)伝わるようになっているようです。

そう、まるで古い時代の「嫡統(嫡流)」になろうとする、言い換えれば長男になろうとする悪あがきのようなものです。

 

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日本では正統性が「正当性」と同じ意味で使っても問題ないことになっていますが、韓国ではそうではありません。「兄より優れた弟などいるか」と言わんばかりに、正当なだけでは手に入らない、逆らえない名分を求めます。いわば、韓国人にとって正統性は正当性の上位概念です。正当が正統を含むことはできませんが、正統は常に正当です。

正統性・・統治される人々に権力支配を承認させ、許容させる論理的で心理的観念または根拠。(例文)「民族の正統性を確保する」「国民から正統性を認められなかった政権は長くは続かない」。

 

韓国側の辞典で中国の考え方を知ることは出来ないと思いますが、一応、韓国側の情報だと中国でも考え方は同じのようです。

正統性・・統治される人々に権力支配を承認させ、許容させる論理的・心理的根拠。(例文)「国民によって選出された大統領はその正統性を認められたようなものだ。80年代正当性と正統性が欠けていた韓国の軍部出身政権は指弾の対象だった」。

 

これらの例文から、一つ、大きな矛盾が発生します。軍事政権も国民投票で選ばれたものだし、弾劾された朴槿恵大統領も選挙で選ばれました。その「正統性」はどこに行ったのでしょうか?

こうして見ると、韓国人が認める正統性というのは、「結果による」のではないだろうか、な気がします。気に入った結果になるとそれは正統性があるもので、気に入らない結果になったものは正統性が無いのです。

ここで、ある仮説が可能になります。「韓国でもっとも強い正統性は、事大することである」。いつも書いている「レミング現象」と同じではないでしょうか。

 

 

「利己心の終末」などの本でも知られる作家Cさん。彼女は心理学専攻で、韓国の教育関連で多くの文を書いた人ですが・・彼女がネットに投稿した「韓国社会の青年への教育ヴィジョン」シリーズ13作目「正統性が重要な理由」という文に、こんな内容があります。

<力を持つ人たちは、過去に問題を犯した人たちを好み、登用するということです。なぜなら、お互いに過去に問題を抱えているから、それを弱点にしてコキツカイできると思っているからです。そんな論理で国家の重要職策に上がってきた人たちは、私利私欲に陥っています。逆に、力を持つ人たちは、正義を立て直し透明な社会を作ろうとする人たちを牽制、排斥します。彼らに少しでも力を分けてやると、自分たちの恥ずかしい正統性が危なくなることを知っているからです>。

 

改革ではなく、ただ「上下(支配層と被支配層)が入れ替わるだけ」の韓国社会。「力を持つものたちは悪い」としながらその力を欲しがる世界。その中を生きる人たちが「結果を見てから勝ったほうに頭を下げるしかない」、そう思うようになったのは、ある意味、当然のことかもしれません。

 

 

 

(9月2日に)書店めぐりをしてきました。天気が思わしくなかったのでいつもより早めに帰ってきました。著述家として至福の時間でした。ありがとうございます!

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