「大統領府、VOA記者に『 出て行け』」by朝鮮日報

北朝鮮関連記事でよく出てくる「VOA(ヴォイス・オブ・アメリカ)」をご存知でしょうか。朝鮮日報の記事によると「VOAは1942年から77年も韓国語放送中で、ラジオ、TV、インターネットを介して48の言語、全世界で2億3000万人に国際情勢と米国の政策などを伝えている。 VOAの従業員の多くは、米連邦公務員である」、と。

同じく記事によると(「出て行け」はソース記事の題の直訳となります)、<大統領府が14日、国内で取材中の米国VOA所属の一部の記者に「報道支援できない、外信記者が加入している「青瓦台団体カカオトークルーム(※韓国で人気のSNSアプリカカオトークを使ったコミュニティールームのこと)」からも出ていってほしい」とした。青瓦台職員と外国人記者など140人余りが参加したこのカカオトークルームは、大統領府ブリーフィングと公知、取材関連問答などが行き来する場所である・・>、とのことでして。

そういえば、この前、朝日新聞も出入り禁止となったことがあります。今回は何があったのでしょうか?

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

大統領府はいろいろ規則上の問題(記者の国会取材経歴など)を理由だとしていますが、朝鮮日報の記事によりますと、

<・・大統領府周辺では「VOAが最近、北朝鮮産石炭の国内密搬入の疑い、「板門店宣言誤訳論議」など現政権にとって思わしくない報道をしたせいではないのか」という話が出ている。これに対して、大統領府の関係者は、「特定の報道や、特定の記者を問題にしたというのは全く事実ではない」とした・・>。

https://news.v.daum.net/v/20180915030543028

 

板門店宣言誤訳とは、韓国が国連に提出した板門店宣言(南北共同宣言)には「年内に終戦宣言すると合意した」となっているものの、これが誤訳だという指摘です。内容的に、「誤訳」とはしているものの、「わざと内容を変えて提出したのではないか」というニュアンスになります。

なにせ、板門店宣言原文にはこうなっています。「南と北は停戦協定締結65年になる今年に終戦を宣言し、停戦協定を平和協定に転換し、恒久で強固な平和体制構築のための南・北・米3者または南・北・米・中の4者会談の開催を積極的に推進していくことに合意した」。

文章が曖昧ではありますが、VOAによると、これは「年内に終戦宣言すると合意した」ではなく、「年内に終戦を宣言するなどのため多国間会談を推進していくことに合意した」が正しいというのです。ちなみに、板門店宣言の3日後に韓国統一部スポークスマンも「終戦宣言は南北だけでできることではない(だから多国間協議を続ける)」と話しました。

「年内終戦宣言に合意したというのは誤訳で、実は推進するために多国間で努力するという趣旨にすぎない」、英語訳で「年内終戦宣言に合意した」として国連に提出したのはおかしい、これが韓国で言う「板門店宣言誤訳(?)」の件で、VOAが最初に報道した内容です。

文在寅政権が望むのは、「Voice of Aka(赤)」なのでしょうけど・・

 

 

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