韓国紙が紹介した「ノーベル賞を受賞するには」

このシーズンになると、かならず「なぜ韓国はノーベル科学賞がもらえないのか」という内容の記事が出てきます。ノーベル「科学」賞と書くのは、平和賞はもらったことがあるからです。

「日本が受賞しているのに何で韓国が受賞できないんだ」がもっとも本音に近いのかもしれませんが・・とにかく、かならずそういう趣旨の記事がいくつか目につきます。

今年はヘラルド経済が同じ記事を載せ、そこに「こうすれば受賞できる」という専門家(?)のアドバイスが書いてありましたが・・どんなものなのか、ちょこっと引用してみます。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<・・キム・ヘド韓国研究財団政策チーム長は、「国内がノーベル賞をもらうためには、長期的な次元で、将来を担う学生に思考の多様性を呼び覚まし、開放的かつ融合的な関心と意欲を鼓吹させる教育戦略が必要だ」、「未来のノーベル賞受賞者候補である若手研究者が可能な限りの能力を発揮できる研究環境の整備のため、人材システムの改革や研究費の着実な措置、科学技術イノベーション・システムの構築など、政府レベルで必要な努力を体系的かつ総合的にしていくことが重要である」と述べた>。

https://news.v.daum.net/v/20181002113301863

 

間違ったことは何も書いていません。思考の覚醒とか研究費増やすとか、いろいろ必要なことです、はい。

でも、なんというか、「熱心に勉強すればいい大学に入れる」と同じ内容にしか見えないのは、気のせいでしょうか。

 

記事のアドバイスの部分を大まかに分けてみると、「多様性(開放的とか融合的とか)」、「長期的」、「体系的(総合的)」の3つに分けることができるでしょう。

韓国では、とりあえず急いで何か実績を出さないといけないので、「基本」となる部分を育てるよりは、他人がやったことを模倣するか、または他人のやったことを奪います。極端に言うと、創造性がありません。創造性が無いから多様性もありません。こんな中で「長期的」を言いますか。それは無理です。

 

そういうシステムが社会を支配するようになったのは、政府の支援が少なかったからではありません。社会そのものがそういうやり方を「賢いこと」と認識してきたからです。「小学生から教授まで」剽窃が異常なほど多いのも、政府の研究費支出が少ないからでしょうか?とてもそうは思えません。その社会の「生き方」の副作用なのです。

いつだったか、「嘘もうまくつけば叔父より役に立つ」という韓国の諺を紹介したことがありますが・・ここでいう「嘘」というのも、同じ心理から来たものではないでしょうか。「ズルをしたほうが賢い」という。

こんな状況下で、人材育成の「体系的」を語るのは無理でしょう。なぜなら、「ズルしたほうが賢い」がすでに「体系」になってしまったからです。

 

 

 

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