文大統領が韓国社会に葛藤を起こしたのではない。韓国社会の葛藤が文氏を大統領にしたのだ

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朝鮮日報のキム・デジュン顧問が、韓国社会について、こう書きました。

「大統領が多様性を容認せず、国民を一列に並ばせる国は危険だ。極限の対立、葛藤と呪いは多様性ではない。今、私たちが経験している葛藤は、単なる見解の違い、または正しいか間違っているかの問題、または支持するか反対するか、そんな次元のものではない。この国の対立には相手を容認しない独善、経験のない無知と無能、過去への復讐そして権力執着が複合的に絡み合っているようだ」。

呪いという表現も気になるし、どことなく本ブログの主張と似ている(年齢的に、本ブログが顧問に似ているのでしょうか)気もしますが・・一つ、どうしても同意できない部分もあります。

まず、記事の最後の部分を引用してみます。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<・・大統領の役割は葛藤と対立を衝突に導くことなく、お互いに妥協して調整するようにすることにある。ところが、今の対立構図の片側に大統領が座長のように居座っている。大統領は「ろうそく」を話し、積弊清算を強調し、過去の「間違った」を全て正せと命令(?)して回る。

文大統領は、自分の国政の優先順位が「平和」にあり、その平和のために北朝鮮を助けようとする。そのためには何よりも、私たち国民の参加が必要で、私たちの社会を団結と疎通に導かなければならない。それでも彼は、北朝鮮に向けては「オールイン(※賭博などで、持ち金を全部かけること)」しながらも、何事にも大韓民国社会が真っ二つになっていることには傍観している。北朝鮮を支援するなら私たちの経済力が強くなければならのに、私たちの経済は、国民の葛藤の中で支離滅裂の状態だ。自分の国政目標を自ら崩しているのだ。

ド・ゴールは「愛国者は自国民への愛を優先するのに対し、民族主義者は他国の人への憎しみを優先する」と言った。文大統領と彼の手下たちは愛国者なのか、民族主義者なのか。大韓民国国民への愛が重要か、または米国や日本への憎しみが優先なのか。文大統領が民族主義者かどうかはわからないが、愛国者であることを願う>

http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2018/11/05/2018110504058.html

 

保守派新聞とされる朝鮮日報の顧問としては、書くべきことを書いたのかもしれません。「自分の国政目標を自ら崩しているのだ」など、同意できる部分もあります。

でも、もっとも核心な部分に、どうしても同意できません。なぜなら、「韓国社会の現状は、文大統領のせいではありません。文大統領がそうしたのではなく、そんな社会が文氏を大統領にしたのです」。

韓国は、もともと、そんな社会でした。前の大統領も前の前の大統領もそんな流れから大統領になりました。韓国人の葛藤・・というか、韓国人が信じる主義主張は、結局は「誰かへの嫌悪」です。

愛国と「日本への憎しみ」が同じ意味になってしまったのも、もう随分前からです。

反共政策や、自国民への愛を出したところで、果たして韓国民が統合されるのでしょうか。

 

 

 

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