創造経済と包容国家

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G20で文在寅代表が「包容国家」という言葉を強調して、なんのことだ?と思ってちょっと調べてみました。

すると、面白いことに、「創造経済(朴槿恵大統領)」の時と同じ反応がありましたので、紹介します。

朴槿恵氏が創造経済というのを言い出した時、韓国各部門では創造経済という言葉が大流行しました。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

当時の(2013年)京郷新聞の報道によると、<創造経済実現計画関連事業2014年予算案」によると、政府が創造経済活動として提出した事業の殆どは、過去の政権から行われてきた事業を、名称だけ変えただけの創造経済事業だった>、とのことでして。なにせ、創造経済関連の予算の中で、「新規事業」の予算は5.2%だそうですから、94.8%は新規じゃない(前からやっていたものを名前だけ変えた)という意味になります。

記事によると、野党(いまはここが与党です)議員は、「朴槿恵政府は、いまでも創造経済の事例としてPSYやバラエティー番組などを言及している」と指摘しながら、「真剣に悩んでもいないし落ち着いた計画も無しに、外見だけに重点を置いている」と批判しました。

https://news.v.daum.net/v/20131019170208162

 

朝鮮日報の記事だと、創造経済担当の「未来部」長官候補者も「創造経済がどういうものか説明を聞いていない」と答えましたから・・日本側のネットでよく「想像経済」と言われていましたが、本当に想像の領域だったのかもしれません。

https://news.v.daum.net/v/20130402031904738

 

ここまでは懐かしい(?)話でしたが・・ここからは2018年11月のことです。

文在寅政府が、急に「包容(ポヨン)国家」のための報告書を提出しろ、と言い出したとのことでして。

 

11月28日、ソウル経済の記事です。

<先日、ある国策研究院長に会って、関心事を尋ねてみたら、包容国家を研究白と言われて困っているという、意外な話が聞けた。

政府の新しい国政哲学的である包容国家の具体的な理論と実現方策を作成したレポートを提出するよう、上部からの指示が、各国策研究所に下ったのだ。彼はタスクフォースを作成して研究を促しているが、成果が簡単に出ず、頭が痛いそうだ。世界的に先例がない理論であるうえ、概念さえよくわからないので、研究の方向を決めることすら困難だそうだ。そして、彼は一言付け加えた。 「包容国家」と「包容的成長」は、違うと思うけどね・・>

 

ナンノコッチャとおもってもう少し読んでみたら、いろいろ長く書いてありますが、こういうことでした。

「国民の全生涯の責任を取る政府。政府が全ての社会構成員を特権と差別なく平等に扱い、社会的弱者に多くの恵沢を提供し、「共に生きる世界」という理想を追求する」

記事は、代案となるのが「ノルディック(北ヨーロッパ国家)型の社会的市場経済モデル」だとします。

<韓国を含めた東アジア型発展国家モデルは不平等の深化と社会の葛藤でもはや耐えられない終末段階に入ったからと、新自由主義が生んだ英米型の自由市場モデルを放棄しなければならないというものである>、と。

記事には、年金基金の運用などで福祉にも気を使う包容的成長(inclusive growth)を勘違いしているだけではないのか・・そんなニュアンスもありますが、どうでしょうか。

https://news.v.daum.net/v/20181128173206130

 

結局、2013年の野党(いまの与党)議員が言ったのとまったく同じにしか見えません。条約も守れない国が、包容をいうところもまた・・

 

 

崖の上のポヨン(包容)のつもりでしょうか。「赤い北からやってきた~🎵」なんちゃって。

 

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