いまさら「朝鮮半島の非核化と北朝鮮の非核化は意味が違いますか?」

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これもまた「いまさら」な内容ですが・・

本ブログでも紹介したことがありますが、北朝鮮が言う非核化は「朝鮮半島の非核化」で、米軍が韓国に駐屯すること自体が、彼らからするとNGとなります。それが核戦争の危険性を高めるからです。米軍は、韓国でも戦術核兵器(※短距離核兵器)を運用していましたが、盧泰愚大統領の頃に撤収済みです。ただ、再び持ち込む可能性もあります。米国が主張しているのは、「北朝鮮の非核化」です。言うまでも無く。

イマサラ、その内容が記事になりました。韓国日報の「米朝の葛藤の原因は、『北朝鮮非核化』VS『朝鮮半島非核化』?」という記事から、部分引用します。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<・・(※米国務部副スポークスマンは)金委員長が「北朝鮮の非核化」ではなく「朝鮮半島の非核化」だけ言及しているという指摘に対し、「私たちが求めているのは、北朝鮮の非核化であり、私たちのポリシーは、変わらない」と強調した。

続いて二つの概念が同じものなのかという質問が続くと、「二つの概念を分けたくない。私たちのポリシーは明確である」とした。これは米朝関係が膠着状態に陥ったのは首脳会談後、6ヶ月が過ぎても非核化手続きに着手していない北朝鮮だという米国側の論理を裏付けるための説明と思われる。

 

しかし、北朝鮮は「膠着状態の責任は言うまでもなく、米国にある」と主張している。米軍遺骸(遺骨)送還、核及びミサイル実験の中断などいくつかの措置にもかかわらず、米国が相応の措置を取らずにいるからだという。

これは、米朝首脳会談で「北朝鮮の非核化」ではなく「朝鮮半島の非核化」を約束したとする、北朝鮮側の論理を理解しないと、出てくることができない主張だ。実際、6月シンガポール米朝首脳会談共同声明3項は、「朝鮮民主主義人民共和国は、朝鮮半島の完全な非核化に向けて努力することを約束する」となっている。去る4月の南北の板門店宣言と9月平壌宣言にも、「南と北」が「朝鮮半島」の非核化のために努力するとしている。当時も、一部では、シンガポール宣言が北朝鮮の核問題の解決という面では、2005年の共同声明よりも後退したという批判が出ていた・・

・・「朝鮮半島の非核化」という表現を、米国の戦略資産の朝鮮半島展開を阻止するために使ってきた北朝鮮が、従来の立場を固守するなら、下手に「朝鮮半島の非核化」という表現を容認した米国と韓国政府としては、説得の論理が苦しくなるしかないというのだ・・>

https://news.v.daum.net/v/20181219165521339

 

いまになって記者が「朝鮮半島の非核化」という表現を質問しているとは・・・ちょっと驚きです。

「朝鮮半島の非核化」は、六カ国協議が行われていた頃から、北朝鮮が周辺国を「だます」ために何度も使ってきた用語です。

北朝鮮は、笑いが止まらないでしょうね。既存の立場から一歩の後退せず、米朝首脳会談からもう6ヶ月も時間稼ぎができたわけですから。

 

 

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