キャッシュレス

ツイッター経由でいらした方々、コメント欄や「いいね(曇るね)」ボタンが無いなど、スマホやタブレットなどモバイル機器での表示に何か不具合があった場合、ここをクリックしてください

 

秋葉原から少し離れたところの、とあるカフェでのことです。あれ、何度か見た看板でしたが、名前なんでしたっけ・・

現金のみということだったので現金払いしましたが、店の方が「今の御時世にカード決済も出来なくて申し訳ございません」と謝るのでした。私は驚くと「いえいえいえ」と「いえ」を無数に繰り返す癖があり、その店でもいえいえいえいえ(略)いえいえとしました。

韓国人が日本に観光に来て、よく口にする文句がこれです。「なんでカードがダメなのか」。韓国に比べて、日本はクレカで決済できない店が多いからです。それでは、韓国のようにキャッシュレス社会になると、それでいいのでしょうか。私は、こう思っています。キャッシュレスは、「あって有り難い」ものではありますが、無いからって謝罪を受けるようなものでもありません。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

「ヘラルド経済」紙の2014年10月20日の記事によると、韓国の場合、クレジットカードやデビットカードによる決済の24.6%が5000ウォン、約5百円以下です(8割がクレジットカード、2割がデビットカード)。

これがなぜ問題なのかといいますと・・消費者が店でカードを使って決済すると、店はカード社に手数料を払います。しかし、そのカード社もVAN提供社に手数料を払わないといけません。VANとはValue Added Networkの略で、付加価値通信網と言います。

日本にももちろんVANがあるし提供社も存在しますが、韓国の場合、VAN提供社が店とカード社の間の決済情報の中継、セキュリティーまで担当しています。店がカード社に払う手数料は決済金額によって決まりますが、カード社がVAN社に払う手数料は「1件」ごとに決まります。100万円のカード決済も、1000円のカード決済も、VAN提供会社からみるとどちらも「通信網を一回使った分」でしかないので、1回分の手数料をもらうのです。

 

少額決済が増えすぎると、カード社の利益が減り、極端な場合は、店から貰う手数料より、VAN社に払う手数料の方が高くなってしまいます。韓国の場合、カード会社側の主張だと、「1万ウォン(約1000円)未満のカード決済はカード会社にとって赤字になる」とのことです。カード社が利益を確保するには、VAN社への手数料を下げるか、店からの手数料を上げるか、またはカード会員たちへの恵沢(特典など)を減らすか、職員を首にするか、などの措置を取るしかないでしょう。結局は、社会の誰かが損を被るわけです。特に、キャッシュレス社会ではカード手数料が上がると、モノの価格に大きな影響が及びます。実際、韓国でも、少額は店側がクレジットカード決済を拒否できるように、法律を変えるべきだとする議論が起きています。いまは、店は法律でカード決済を(どれだけ少額決済でも)拒否できません。

 

ここだけの話、キャッシュレスだろうとキャッシュオンリーだろうと、店が自律に決めていいじゃないでしょうか。

ただ、日本だろうとどこだろうと、カード決済を受けない店では、よく見えるところにそう書いておいてほしいものです。決済する際に急にカードダメですと言われると、困ることもありますから。カード決済をするかしないかを店が決めるのはいいけど、カード決済の利便性まで含めて「その店」を評価し、また行くかどうかを決めるのは、客の権利です。

私は、店が客に「~ができます」とするだけがサービスではなく、「~はできません」とはっきり言ってくれるのもまた、サービスだと思っています。歯科医師だったから(いまも歯科医師免許は生きていますが)、でしょうか。出来ることをしないのも、出来ないことをするのも、医師として取り返しのつかない罪ですから。

 

 

↓アマゾンページに目次と電子書籍版が載りました!

 著書関連のお知らせ ♨

※書籍のリンクはAMAZONページとなります(アフィではありません)※

 

・新刊<「徴用工」の悪心>が、2018年12月27日に発売です!韓国で言う「強制徴用問題」は、歴史問題ではなく戦後国際秩序の問題であり、善悪論ではなく国際法の合法・違法で語るべき問題であります。韓国のいう良心とは、日本への悪心(害を及ぼす悪しき心)です。ぜひご一読を!

・新書「朝鮮半島統一後に日本に起こること 韓国人による朝鮮半島論」が発売中です。

・12冊目「韓国人による罪韓論」と11冊目「人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~」も発売中です。

・他にも韓国の反日思想に対する考察をまとめたシリーズがございます。それぞれ、重点を置いた部分が違います。今までのシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。

・シンシアリーはツイッターをやっています。他のSNSはいまのところやっていません。ほとんどが更新報告ですが、たまに旅行先の写真をツイートする時もあります。よかったらチェックしてみてください。https://twitter.com/sincereleeblog