「輸出規制で日本も共倒れになるぞ」は違う・・by韓国半導体産業協会常務

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今回の輸出規制の件で、「日本と韓国、どちらがもっと損をするのか」を述べる記事がたまに目につきます。

ソース記事もその1つで、単純比較を前提にしたものとなります。半導体産業で、「日本が損をする分(韓国への輸出が完全に止まり、金額もゼロになることを仮定する)」と、「韓国が損をする分(日本の輸出規制によって相応の半導体生産が完全に止まることを仮定して)」を比較したものです。

その結果、『韓国が日本の270倍の損をする」、と。記事は、「安倍総理による神風空襲」だと表現しています。マネートゥデーの記事です。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<45兆ウォン 対 1700億ウォン。日本政府の半導体・ディスプレイの核心素材輸出規制が最悪のシナリオになった場合を想定し、推定した韓日両国の半導体産業被害規模だ。日本の半導体材料の輸入が全面中断され、国内の半導体生産ラインが停止するという極端な状況を想定した数値だが、今回の事態で、両国が直面している立場をよく現している。

安倍晋三総理が韓日産業構造の違いと予想被害規模などを綿密に分析し、神風(第二次世界大戦時に爆弾が装着された飛行機で自殺攻撃をした日本軍特攻隊)式空襲を敢行したという分析が出てくる背景である。

 

アン・ギヒョン半導体産業協会常務は9日、「日本が輸出規制を強化すると、日韓両国の半導体産業が共倒れするという話も出ているようだが、被害規模の面で(※日本と韓国は)比較できるレベルではない」とし「日本の素材メーカーは大して慌てず、イ・ジェヨン三星電子副会長は大急ぎで日本に渡ったのが、まさにこのような理由だ」と話した・・>

https://news.v.daum.net/v/20190709174704464?d=y

 

アン常務の指摘を書き直すと、こうなります。

「韓国は◯◯%を日本に依存している」というフレーズばかり有名になって、「じゃ、そんな韓国に輸出を規制すると、日本企業も倒れることになるぞ!」という予想も出ているけど、それは違う、というのです。

日本が韓国に該当品目(今回輸出規制に入った三つの品目)を売って稼いでいる金額は、約1700億ウォンにしかならない、とのことでして。別に韓国「だけ」に売っているわけでもないし、金額としては日本経済に打撃を与えるほどのものではない、と。

しかし、その三つの品目が入らないことで工程がオールストップするかもしれない韓国としては、最大で40兆ウォンの被害が発生する。これを「日本も~」と言ったところで、何の意味があるのか、という指摘です。

 

大げさに集計した側面も確かにありますが、「共倒れとかありえないから」という指摘だけは、そのとおりと言えましょう。関連エントリー(どれでしたっけ)に、「韓国企業がいちばん文在寅大統領の対応にイライラしているのではないか」と書いたことがありますが・・現場の危機感は、また別次元のようです。

 

 

 

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