恐怖のレッテル帝国

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韓国コルマーという会社をご存知でしょうか。基本的には化粧品メーカーで、製薬でもそこそこ大手です。日本コルマー社が1990年、韓国の大手製薬会社大熊(デウン)の幹部だったユン・ドンハン氏と手を組んで設立した、いわばジョイント・ベンチャー企業です。いまは売り上げ(約)350億円を超える、韓国の上場企業です。

韓国コルマーがここまで大きく成長できたのは、もちろん日本からの手助けもありましたが、ユン会長いてこそのもの、と言えるでしょう。

ユン会長は、日本から韓国の文化財を購入して韓国に寄贈、李舜臣の策士だった人について本を書くなど、決して「親日」な人ではありませんでした。しかし、だからといって反日活動・発言が目立つ人でもありません。

そのユン会長が、親日派レッテルを貼られ、今日、「すべて私の個人的問題」とし、会長職を辞任しました。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

職員会議で、保守右派支持のユーチューバーの動画など、現文在寅政権の反日政策を批判する主張を上映したことが、その理由です。その中には、「文在寅を一発殴ってないだけでも、安倍総理は本当に偉大な指導者だ」という内容も含まれていました。ユン会長はこれらの動画を上映しながら、「皆んなで考えてみましょう」と話した、とのことです。

しかし、「韓国コルマーの会長が、『安倍は偉大な指導者』だという動画を上映した」などで、各マスコミが大きくこの件を報道しました。

 

そもそも記事の内容をちゃんと読まない人が多いのもあるし、「もうひとり攻撃対象が見つかった」ことを楽しもうとする韓国社会の特徴もあって、一気にユン会長と韓国コルマーは親日派になりました。

さらに、それらの動画の中には「女性への差別表現があった」とのことで、まるで「ユン会長が女性差別表現に同意した」な流れになりました。

 

不買運動が始まり、(米中貿易摩擦問題でいろんな会社の株価が下落しましたので本件がその理由なのかは微妙ですが)韓国コルマーの株価は下がりました。

政治家たちも連日、ユン会長を「跪いて謝れ」「国民年金は韓国コルマーの株をただちに売却しろ」などと主張しました。

そして、今日、会長は「すべて私個人の問題」としながら、辞任を発表しました。

https://news.v.daum.net/v/20190811142001877

https://news.v.daum.net/v/20190811153305019

 

大勢の人たちが喜んでいることでしょう。

「やったー!また他人を悪者にできた。これで私は悪者じゃないという確実な証拠ができた!」と。

 

 

今日の更新はこれで終わりです。

また明日(・∀・)ノ

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