文正仁氏「南北関係のもっとも大きな障害物は、国連司令部だ」

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1週間前の記事ですが、最近ムン2号(文正仁、ムン・ジョンイン大統領統一外交安保特別補佐官)の活躍(?)が凄いこともあって、紹介します。

文正仁氏からすると、南北関係のもっとも大きな障害物は、国連軍司令部とのことでして。

9日、高麗(コリョ)大学で開かれた「韓半島と北東アジアの秩序に関する講演」での内容で、必要なところだけまとめてみると、こうなります。

・韓米同盟を生かすために南北関係が壊れてしまった

・南北関係の最大の障害は、国連軍司令部

・開城工業団地に物資やバス、移動するべてのものが、国連軍司令部に事前申告しないといけない。もし、国民がこれを知ると、国連軍司令部に撤退しろというだろう

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

・昨年出来た韓米ワーキンググループは、南北が推進することを米国に言いつけて米国の承認を得ようとする。だから北朝鮮が理解してくれない

・野党と保守陣営では現状を「韓米同盟と南北関係が壊れた外交惨事」と呼ぶが、厳密に言えば、韓米同盟を生かすために南北関係が壊れた

・一般国民の大勢は、米国側に付いて、中国の浮上を防ごうとする親米バランス論者。しかし、賢い人は、安全保障は米国と、経済的には中国と付く現状維持論を求めている

・中国の一帶一路政策は地政学的(安保)的戦略ではなく、地理経済的な戦略であるため、米国が韓国に圧力をかけても、いくらでも韓国は協力できるというのがムン・ジェイン政府の立場

・国連安保理の制裁決議案にあたいしない金剛山観光をなぜダメなのかと、大統領府前で、米大使館の前でデモする市民の行動だけが状況を変えることができる

https://news.v.daum.net/v/20190910031312215

 

国連司令部というと、2018年10月、このようなことがありました。韓国では「もうすぐ終戦協定だ!」と盛り上がっていた頃のことです。

<・・ウェイン・エア国連軍司令部・副司令官が、5日、米国ワシントンカーネギー国際平和財団で開かれたセミナーで、「北朝鮮がなぜ熱心に終戦宣言を推進しているのか、疑問を抱かなければならない」と指摘し、「終戦宣言は朝鮮半島に米軍が駐留することを問題とする危険な坂道(slippery slope)になるだろう」と警告した。エア副司令官は、カナダ軍中将である・・

・・国連軍司令官を兼任することになるロバート・エイブラムス新任駐韓米軍司令官指名者も、先月25日、米議会の聴聞会で「非武装地帯(DMZ)内のすべての活動は、国連の所管だ」と9・19南北軍事合意に不快な心情を表わしたのも同じ脈絡だ。このような流れは、終戦宣言の推進とともに、国連軍司令部を解体すべきとの要求が出てきていることと無関係ではない・・>

https://news.v.daum.net/v/20181010142020334

 

国連司令部は、本ブログでは「戦時作戦統制権」関連でも登場したことがあります。

戦時作戦統制権が韓国軍に渡った後、有事の際に『国連軍(国連軍司令部)が韓国軍に命令できるようにする」ことを、米軍が韓国軍に要求しているという内容でした。朝鮮半島有事の際は、停戦協定が破棄され、朝鮮半島に投入される戦力も国連軍司令部が管理することになります。これについては過去エントリーを参考にしてください

 

 

 

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