「説明書を読んで薬の服用量がわからない」12.3%

ブログ表示に何か不具合があった場合、リロード、またはここをクリックしてください

 

「実質的(または機能性)非識字率」というものがあります。

韓国は非識字率が低いと自慢している国ですが、「字がわかる(読める)けど、文章の内容がわからない(理解できない)」場合を、実質的非識字と言います。

例えば、「~なときに、一日に~回お飲みください」などの簡単な薬の服用方法、「~日に~を持参して~さんの家に集まってください」などの町の告知などを、「音を出して読む」ことはできるものの、その理解、実践はできない人たちのことです。

韓国では、こんな人たちが多いという研究データがありました。ずいぶん前に本ブログで取り上げて、かなり大きな反響があったと記憶しています。

韓国内でも「深刻な問題だ」とする記事が無かったわけではありませんが、続報というか、新しいデータがまったく入ってきませんでした。

この件、やっと新しいデータが入ったので、数年ぶりの続報としてお伝えします。あと、コメントなどで「文盲」という表現はお控えください。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<私たちの国民のほとんどがハングルの読み書きができ、「非識字率はゼロ」に近いが、いざ複雑な内容の情報を理解できない「実質的非識字」の人が成人の20%以上であることが分かった。

実質的非識字率を解消しない場合、医薬品服用量説明書や各種サービスの条件など、日常的な文書理解が不可能なのはもちろん、デジタル文盲になりやすく、金融詐欺などの被害のリスクにも脆弱である・・・9日、国家一生教育振興院の「成人識字教育の現状」によると、2017年基準で成人の960万人(22.4%)が、日常生活や公共・経済生活で文解力が弱く、困難を経験する実質的非識字であることが分かった・・>

https://news.v.daum.net/v/20191009090035725

 

どこからどこまでを実質的非識字とするのか、で数値も変わるものでしょう。本データの「960万人」には、「日常生活はできるが、複雑なこと(中学生レベル)ができない」人たちも含まれています。

もちろんデータ集計の趣旨にもよりますが、以下、それよりは基準を下げてみます。

「極めて基本的なこと」と分類される小学生1~3年生レベルや、「薬の説明書」など小学生4~6年生レベルのことができない人だけに範囲を絞ると、約528万人で、成人人口の12.3%になります。

 

2014年、KBSが「なぜこの深刻な問題が大きな話題にならないのか」としながら、「一部の研究者の間では、『恥ずかしい統計だから広く知らせようとしなかったのではないか』という話も出てきている」と報道したことがあります。

https://news.v.daum.net/v/20141124102512433

韓国政府が「実は実質的非識字率が高いです」と認めて、この問題の改善を目指すのか、それともまたまたウヤムヤになってしまうのか。

不定期ではあっても、次にまた新しい統計が出たら、紹介したいと思っています。

 

 

 

※新刊「今、韓国で起こっていること 「反日批判」の裏側に迫る」が発売中です!発売後すぐに重版が続き、情報ライブミヤネ屋でも紹介されるなど、おかげさまで話題になっています。本当にありがとうございます※

 著書関連のお知らせ ♨

本ブログの拙書のリンク(基本アマゾンリンクになります)は、アフィではありません。目次など紹介のつもりで載せていますので、よかったらお読みください。

新刊「今、韓国で起こっていること 「反日批判」の裏側に迫る」が発売中(8月2日発売)です!

最近、韓国側から「反日」を批判する声が上がってきます。それは、反日を批判しているから「親日」なのか?それとも反日の一部にすぎないのか?なんでこのタイミングで反日批判が増えたのか。それはただ「用日」として切り捨てればそれでいいのか。もう少し裏側に迫ってみます。

・「なぜ韓国人は借りたお金を返さないのか~韓国人による日韓比較論~」が発売中です。日本人とお金の間の共存関係に妙な品位を作り出していること。そこには、韓国には無い、平等という価値観がありました。

・「人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~ (扶桑社新書) 」が発売中です。私が書きたかった「楽」という言葉の真の意味などを考察し、大幅な追記を加えました。他の本に比べて、神様関連の話が多くなっています。

・他にも韓国の反日思想に対する考察をまとめたシリーズがございます。それぞれ、重点を置いた部分が違います。今までのシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。

・シンシアリーはツイッターをやっています。他のSNSはいまのところやっていません。ほとんどが更新報告ですが、たまに旅行先の写真をツイートする時もあります。よかったらチェックしてみてください。https://twitter.com/sincereleeblog