元合同参謀本部次長「新・アチソンラインの可能性」

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合同参謀本部というものがあります。韓国の陸海空軍統合指揮本部のことで、米国で言うJCS(アメリカ統合参謀本部)のような存在です。

2015年にその合同参謀本部の次長だった予備役中将から、「新・アチソンライン」という言葉が出てきました。そして、その核心は、GSOMIAになるだろう、とも。

1950年1月、米国務長官だったディーン・アチソン氏がアメリカの防衛ラインについて、「フィリピン~沖縄・日本~アリューシャン列島まで」で、それ以外は責任を持たないと話しました。これをアチソンラインと言います。韓国では、朝鮮戦争の大きな要因の一つだった、と言われています。

 

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この件について、「ソウル経済」は最近の米国と韓国との関係が、新しいアチソンラインを決める流れになるのではないか(米国の防衛ラインから韓国が外されるのではないか)、という記事を載せました。

全般的には目新しい内容はありませんが、最後の部分、合同参謀本部次長出身の予備役中佐の見解を引用してみます。

<・・シン・ウォンシク前合同参謀本部次長(予備役中将)は「2017年、現政府が中国と合意した「3NO」政策(THAAD追加配置しない、米国のミサイル防衛システムに参加しない、韓米日3国安保協力が軍事同盟に発展することは無い)を締結から、GSOMIA廃棄まで、現政権が親・北朝鮮、親中国側に立つにつれ、新・アチソン宣言のようなものを心配する声があがっている」と診断した。

続いて「現在、米国では文在寅政権に強硬な信号とともに、選択肢を提示したように見える」、「核心はGSOMIAであり、政府が今の立場から変わらなかった場合には、米国政府も断固な決断を下す可能性がある」と分析した。>

https://news.v.daum.net/v/20191111175020225

 

つい数年前までは、こんな韓米関係の急激な崩壊に関する話(たとえば在韓米軍撤収の話など)を聞くと、「可能性はあるが、実現する可能性はそう無い」と思ったりしました。そんな時期が私にもありましたが・・最近は米軍撤収とか新アチソンラインとかこんな話を聞くと、「あるある」と思ってしまいます。

2018年9月、文在寅大統領はインドネシアのマスコミとのインタビューで、朝鮮半島の状況を関連して「年内に『戻れなくする』ほど進める」と話したことがあります。それから1年2ヶ月。ついに軍の幹部出身から「新アチソンライン」という言葉まで出てきた韓国。文大統領の言う「戻れない」とは、こういうことだったのでしょうか。

 

 

 

 

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