韓国大統領府安保室長「日本経産省や安倍総理の発言、マスコミ報道は事実ではない」

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韓国大統領府から、「公式に」、気になる発言がありました。

日本政府の発表内容、及び日本側の報道は、日韓が事前に調整した内容とまったく違うというのです。

かなり長いので、まとめてみます。上から4つまでの「・」の話は「大統領府高位関係者」の話ということになっていて、それからはチョン・ウィヨン大統領府国家安保室長が記者たちに話した内容です。すなわち、どちらも公式ブリーフィングではないと思われます。

※この行だけ追記です・・別ソースでは「ブリーフィング」としていることが確認されました。本エントリーのソース記事である聯合ニュースは、「記者たちと会って、~と話した」としており、ブリーフィングとは書いてません※

・日本の指導者が『日本が譲歩せず、外交交渉で勝利した』という趣旨を話したという報道が続くことは、「意図的に歪曲したもの」

・「マスコミに報道されたように、安倍総理が本当にそんな発言をしたなら、極めて失望だ」、「日本政府の指導者として、果たして良心を持って話しているのかどうか」

・日本政府が膨れ上がらせた(誇張した)発表内容について、外交ラインを介して、日本側から謝罪を受けた

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

・「日本側のいくつかの行動に深く遺憾を示す。これからもこうなら、話し合いの進展はありえない」

・「日本経産省の発表は、当初韓日の間でそれぞれ発表することにした日本側の合意内容を、非常に意図的に歪曲または誇張して発表したもの。事前に了解した内容と大きく異なるだけでなく、このような内容ならそもそも合意しなかったはず」

・「経産省は、韓国側が先にWTO手続きの中断を通報したために、協議が開始されたと発表したが、これは絶対事実ではない。韓国側がGSOMIA終了を通知した後、日本が私たちと協議しようと提案してきた」

・「『韓国が輸出管理の問題を改善する意欲を見せた』とする日本経産省の主張も全く事実と違う。むしろ韓国の輸出管理制度の運用を確認しながら、輸出規制措置を解消する方策を協議することに、韓日が了承したのだ」

※日本側では「協議ではなく『対話』を始める」というスタンスです

 

・「3品目の個別審査方針に変わりはないという日本経産省の発表も、韓日事前調整の内容と全く違う」、「日本の一部マスコミの報道も残念だ。もっと重要なのは、日本の高位指導者の一連の発言。非常に残念なだけでなく、全く事実とも異なる話で、自分たちの論理を合理化しようとしたものにすぎない」

・「韓国が米国の圧力に屈したとか、日本外交の勝利だとか、パーフェクトゲームだとか、そんな主張は、全くデタラメ。日本のこのような一連の行動は、外交交渉においての誠実の原則にも違反したものだ」

・「私たちがGSOMIAにて難しい決定をしたからこそ、日本が私たち側に近づいてきたのだ。文大統領の原則と包容の外交が判定勝ちをしたと評価する」

・「経産省は発表内容について韓国側に謝罪した」、「これから全ての協議は日本側の態度にかかっている」

https://news.v.daum.net/v/20191124184411971

 

どちらの話が本当なのかは、これから分かってくることでしょう。

でも、もし経産省が事前合意と違う内容を発表して謝罪までしたなら、なぜその点を公式に発表しないのか、という疑問が残ります。もし本当に違う内容を発表したなら、日本側が内容を改めたり、韓国側が公式ブリーフィングで指摘したりしたはずですが。

また、韓国側の話だと「GSOMIA終了を取り消す」→「日本がすり寄ってきた」→「WTO手続きも中止した」という流れになりますが、そこまで情報が行き来する時間的余裕があったのでしょうか。また、この流れだと韓国側はWTO手続き中止をGSOMIA終了取り消しにおいてまったく『カード』として使わなかったという意味になりますが、それも納得行かない部分です。じゃ、いつそんなことを決めたのでしょうか。それに、なにより、「じゃ、なぜ昨日は言わなかったのか」というのも気になります。

いろいろ不自然な点が多いし、公式ブリーフィングでもないにせよ、大統領府の人が記者たちと会って話したこと(※上から4つまでの「・」は誰の発言なのか不明ですが)に変わりはありません。

日本政府がこれらの発言にどんな反応をするのか、注目したいと思います。

 

 

 

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