ソウルで同日に左派・右派集会・・文政府は両方から叩かれるも、そのニュアンスには微妙な差が

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今日、ソウルでは左派と右派の集会が同時に行われましたが、文在寅政府は両方から叩かれました。

右派集会で文大統領が叩かれるのはいつものことで、去年あたりから労働組合関連集会で文大統領が叩かれることも珍しくなかったですが、今日はもう少し複合的に(?)叩かれているようです。

ただ、その「叩かれる」パターンがちょっと変です。どこがどう変なのか、民主労総や韓国進歩連帯など複数の市民団体で構成された「民衆共同行動」の集会関連ニュースを一つ紹介します。

 

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<・・民衆共同行動は決議文で「積弊勢力がのさばっているのは、それらに機会を与えた文在寅政府の逆走行、アメリカの内政干渉と強盗行為のせいであり、ろうそく3年が汚れつつある」とし、非正規職撤廃と財閥体制清算、世界貿易機関(WTO)発展途上国の地位放棄撤回、強制撤去中断、GSOMIA延長と防衛費分担金引き上げを強要する米国糾弾などの主張を出した。

これらはまた「チョグク事態当時に明らかになった青年の怒りからもわかるように、社会的不平等がかつてないほど深化しているが、これを解消して、社会の正義を確立しようとする積極的な努力は事実上行方不明の状態にある」とも批判した。

キム・ミョンファン民主労総委員長はこの日の集会で「文在寅政府の中核を占めている連中は、過去の民主化運動の主役だとし、自分たちは優越だという儚い幻で偉そうにしているが、実は、自分たちの既得権を維持するために保守勢力と同じ欲深いだけだ」と述べた。パク・ヘンドク全農議長は、米国を批判し、「お金無いなら出ていけと叫ばなければならない」と発言した・・>

https://news.v.daum.net/v/20191130155449422

 

もうお分かりでしょうか。確かに政府批判ではありますが、その批判の矢先は米国に向かっています。こういう批判なら、文在寅大統領としても、内心では嬉しいものかもしれません。

これこそが、文在寅政府に対するろうそくデモなどが起きても、弾劾などの話が出てこない理由です。市民団体としては、「私たちが作った政府だ。私たちが崩すこともできる」としていますが、自分たちで作ったからこそ、崩すわけにはいきません。彼らもまた、「既得権益を貪りたい」だけですから。そう、なんだかんだで、文政府は彼らの既得権益なのです。

少なくとも今日の左派集会は、「文在寅政府を叩いてはいるけど、実は米国を叩くためのもの」と見ていいでしょう。来月にGSOMIA関連でろうそくデモがあると聞きます。それがどういう性格のものかはまだ分かりませんが、それも「文政府を叩いてはいるけど、実は日米を叩くためのもの」の可能性が高いと思われます。

 

 

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