韓国週刊誌の書いたGSOMIA破棄の裏・・「関係者たちは『アイゴ』と嘆いた」

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ジョジュンドン三銃士(笑)の1人、東亜日報系列の「週刊東亜」の記事です。

GSOMIA破棄(の後のあーだこーだ)のことで、週刊東亜は<・・そのような決定の底辺に、慰安婦合意破棄、徴用者裁判などムン・ジェイン政府の「抗日闘志」が隠れていることは、誰も否定することができないだろう・・>とし、文大統領はその副作用を考えてなかったとしながら、次のように書いています。

<・・韓国は米国から圧倒的な北朝鮮関連情報を受けている・・・IMINT(※イミント、衛星など画像情報)という映像情報である。韓米は情報保護協定を結んでいない。それでも米国が光ネットワークを敷いてリアルタイムでイミントを提供する理由は、韓米相互防衛条約があるからである。

 

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米国は、この条約はすべてのことを包括するとし、情報保護協定のような細かい協定は結ばれていないにも関わらず「とんでもないほどの」北朝鮮情報を与えている。すべての情報部隊と作戦部隊は、米国が提供するイミントをもとに、まず動く。このような情報の生理をよく知っている情報の関係者は、ムン・ジェイン、政府が消ミア終了を主張したとき、「アイゴ」と嘆いた。性格が急な人たちは「情報の情の字も、韓米連合の韓の字も知らない連中が・・」と憤怒した。

米国が今のように100%情報をくれるなら、日本と結んだGSOMIAが必ず必要ではないが、米国側がスネてしまうと、韓国は身動きとれないからである。韓米間は情報保護協定を結んでないので、米国は情報をくれなかったり、量を減らすこともできる。『やってもいいけど、日本を介して、日本とのGSOMIAで受けとれ』というと、大韓民国の体面は話にならないほどグチャグチャになる・・>

https://news.v.daum.net/v/20191207100121730

 

だから文在寅政府は後になってことの重大さに気づき、日本にスリヨッた・・・というのが大まかな流れです。

こういう側面は確かにあるでしょう。関係者たちがアイゴーと嘆いたかもしれないし、中国がアイヤーと喜んだかもしれません。

でも、「そもそも文政府は、抗日を利用して韓米同盟にダメージを与えることを内心望んでいたのではないか」という見方が欠けている気がします。その観点からすると、GSOMIA破棄は、実は「言い出した時点で、(韓米同盟へのダメージという面で)一定の成果が出せていた」と言えます。

思ったより反発・外圧が大きいことで仕方なく条件付き延長という聞いたことない形で延長はしたものの、それで韓米関係がもとに戻るとも思えません。これって、文大統領としては「部分的に成功した」とも言えるのではないか。

本記事の題もそうですが、韓国側では今回のGSOMIA破棄騒ぎで『文政府の自衝手(自分で自分にダメージを与える悪手)だ』という分析が目立っています。しかし、本当にそうでしょうか。「大韓民国という国家の立場からすると確かに自衝手かもしれないけど、文政府にとっては大きな成果だった」という見方もできます。

 

前々から同じことを書いてきましたが、韓国の左派思想は、特有の民族主義思想が異常なほど強く、彼らにとって韓国という国は「失敗作」でしかありません。彼らの国家は朝鮮半島統一国家でなければならず、それは「優秀な朝鮮民族を苦しめた邪悪な日本、米国という帝国のせいで」まだ出来ていません。そういうことになっています。

でも、ソース記事、「強制徴用」と書いてない点、慰安婦合意をちゃんと「破棄」と書いている点だけは、なにげに凄いですね。

 

 

 

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