「文政府の安保政策は凄絶な試練を受けることになった」

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外交において(韓国内で)高い評価を得ている、いわゆる外交王・文在寅大統領。ですが、彼の安保政策が「凄絶な試練を受けることになった」とする記事がありました。

午後は、その週刊東亜の記事から部分引用します。再構成するつもりでまとめましたが、やはりもっとも印象的なのは「北朝鮮が望んでいるのは、韓国政府が北朝鮮に協力的な態度を示すことではなく、韓国が混乱に陥ることだ」という一行ではないでしょうか。

・2002年、北朝鮮はウラン濃縮を認め、米国はジュネーブ合意を破棄、いわゆる「第2次北核危機」が訪れた。アメリカは北朝鮮への爆撃を検討していた

 

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・当事の盧武鉉政府は、そんなアメリカを何とかするために、アメリカが要求していたイラク派兵を決定した

・だが、宣教のためにバグダッドにいたキム・ソンイル氏が反米組織に殺害されるなどで、イラク派兵に対する国民の世論は決定的に悪くなった

・北朝鮮が望んでいるのは、韓国に北に協力的な政権が出来上がることではなく、韓国が混乱に陥ることだ。当時、米国と世論の間に挟まれてどうしようもなくなった盧武鉉政府こそが、北朝鮮としてはもっとも望ましいものだった

・イランと米国の対決が、文在寅政府を同じ結果にするかもしれない。文政府が韓米同盟の性格を変えようとしているのは周知の事実だ。文政府は、米国が独断で北朝鮮と戦争することを防ぐために、韓米連合司令部(韓米連合司令部)の解体を前提に、戦時作戦統制権転換(※韓国軍への譲渡)を推進してきた

 

・でも、戦闘部隊を派兵しなければ、米国は防衛費分担金を下げないだろうし、北朝鮮との衝突を招くかもしれない「圧迫」も弱めてくれないだろう。でも、だからといって文政府がホルムズ海峡派兵を決定した場合、政府を支持してきた勢力が離脱する可能性が高い。北朝鮮はイランにミサイルを販売してきたので、文在寅政府との対話をより一層拒否するだろう

・北朝鮮はその混乱を機に、文在寅政府だけでなく、大韓民国そのものを揺らすことだろう。それは文在寅政府の危機だけでなく、韓国の危機そのものだ。韓米同盟の性格を変えながら、韓米同盟の強固さを示さないといけないジレンマを、文在寅政府はどう克服するのだろうか。文在寅政府の安全保障政策は、凄絶な試練を受けることになったのだ

https://news.v.daum.net/v/20200111100121162

それを言うなら派兵よりGSOMIAのときがもっとハイテンションだったのでは・・な気もしますが、全般的にごもっとも、な話です。北朝鮮としては韓国の無能大統領が、親北大統領より役に立つでしょう。

でも、大韓民国を「混乱」に落とさなかった大統領って、誰かいましたっけ。「左右分断」は政治の必須アイテムだし、ろうそくデモは民主主義革命だとする社会雰囲気がありますから・・混乱を嫌う大統領って、望まれていないのかもしれません。望まれているのは、「強い『ウリ』」としての大統領。だから、混乱はいつものことです。

 

 

 

 

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