記者「コロナ19以外の患者が医療措置を受けられないでいるのでは」→疾病管理本部「その質問はコロナ19防疫と関係ありません」

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本ブログでも紹介した『17歳の死亡』ですが、韓国疾病管理本部は「コロナ19ではない。病院側の誤診だった」と発表しました。ちなみに、ここでいう「病院」とは、A君が最初に訪れた病院ではなく、「危篤」とされて移送された「Y大学病院」のことです。

本部のブリーフィングでも大きな話題になっていた、とのことです。なにせ、中国でも20代の死亡者は1人だけですから。韓国の疾病管理本部のブリーフィングで、記者たちによる関連質問が相次ぎましたが、本部はコロナ19による死亡ではないとしながらも「死因はまだわからない」とし、「A君が、コロナ19のせいで適切な治療を受けることができなかったことについて」という質問には、「コロナ19の防疫と関係ない」と答えました。

疾病管理本部のインタビューをまとめたオーマイニュースの記事でも、『記者たちは納得できなかった』としています。以下、記事から部分引用します。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

・(記者団の質問)「A君のことで何回の検査をしましたか。陽性反応があったと聞いています。コロナ19でないなら、この患者が短い時間に突然死亡した原因が何であり、基礎疾患や特異点などがありましたか」 → (本部の答弁)「12回の検査で陰性、13回目の検査で陽性。疾病管理本部は最終的に陰性と判定」、「Y大学病院の実験室の汚染や技術的なミスなどの可能性が合理的に疑われます」 ※大学病院側はこのコメントに対して強く反発しています

 

・「A君の死亡原因を教えていただかないと、不信が続くと思われます。また、コロナ19のせいで適時の処置を受けることが出来なかったとの指摘が出ていますが、手続き上の問題があったと見ていますか」 → 「私たち防疫対策本部と診断テスト管理委員会、中央臨床委員会が、確保できた検査結果、臨床記録をもとに判断した状況です。質問の他の部分と関連しては、コロナ19防疫対策とは関連性があるとは思えませんが、追加で臨床委員会に参加した専門家と、議論が必要なら、議論はしてみたいと思います」

・「13回も検査をした理由がなんですか。普通だとは思えません」 → 「医療機関が決めることで、我が本部が話す立場ではありません。個人的には、疑わしいから再検査をしたのではないでしょうか」

・「じゃ、なぜ、大学病院の最初の死亡診断書に『コロナ肺炎』と記載されていますか。また、A君が適切な治療を早期に受けられなかったという報道がありますが、治療が遅れた理由は何ですか。病院の取り組みは、適切だったのでしょうか」 → 「その医療機関(大学病院)の間違いで発生した部分です。誤った根拠による誤った臨床的判断だから、当然、間違っています」、「2番目の質問である、医療行為自体がうまく出来ていたかどうかは、可能な限り中央臨床委員会と話を交わすことも出来るでしょうけど、コロナ19防疫とは直接関連性が無いので、別の領域で判断します」

 

・「A君の死因ですが、防疫上の理由で開示が不要と思われて公開せずにいるのか、それとも死因がまだはっきりわからないのか、どちらでしょうか」 → 「コロナ19が死因ではないと専門家たちも私たちも判断しています。死因はまだ分かっていません」、「Y大学病院の検査と関連しては、いったんコロナ19の検査を中断させ、ミスが構造的に発生したかなどを調査し、過去に行われた検査結果についても見直していきます」

・<・・この日のブリーフィングで、記​​者の質問はほとんどがA君の死亡の件だった。検査結果の信頼性と、コロナ19以外の患者が医療サービスを適切に受けられないでいるのではないか、の懸念のせいであった。防疫当局は、繰り返して検査過程とY大学病院側の「誤診」の原因について説明したが、一部の記者は、明快に解明されなかったとしており、今後も議論が続くと思われる・・>

https://news.v.daum.net/v/20200319184801491

「透明性」を強調している韓国ですが、どうやら国内の記者たちもあまり当局を信じていないようです。

 

 

 

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