文大統領、韓国の歴史観を短くまとめる

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4月11日は『上海臨時政府』の樹立した日です。韓国は1919年3月1日に韓国の『政府』が出来たと主張していますが、主動者たちはあっさり海外に逃げて、上海で政府樹立を宣言したのが4月11日。他にも政府を名乗る組織が多すぎで、それらが統合臨時政府(一般的に言う臨時政府)になったのは9月15日のことです。もちろん4月11日に樹立した上海臨時政府も、選挙とかで出来た政府ではありませんが、「三権分立していたから民主主義政府だ」と主張しています。3月に逃げて4月に上海に作った政府が、どうやって三権分立をしていたかは謎です。

とにかく、今日はその臨時政府樹立記念日です。そこで、文在寅大統領が演説をしましたが・・なんと、韓国の歴史観を極めて簡潔にまとめてくれています。聯合ニュースの記事から、まとめてみましょう。

 

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・(来年開館予定の記念館の建設の件で)「親日ではなく、独立運動こそが私たちの歴史の主流だったことを確認することになるだろう」

主流というか、それ以外は潰されますけどね。

・(同じく記念館のことで)「光復が私たちの力で行われたことを永遠に刻むことになるだろう」

もともとは韓国でも「解放」と言っていました。しかし、金泳三大統領の頃、「自力でやったから解放ではない」としながら、『光復』を公式用語にしました。今も解放と言う場合がありますが、「自力で」「解放を勝ち取る」などの表現で、自力を強調しています

 

・「1919年4月11日、大韓民国臨時政府は日本に奪われた私たちの国の半万年の歴史を引き継いで『民主共和国大韓民国』を策定し、私たちが独立国の民主政治の自由民であることを宣言した」

出ました、『半万年の歴史を受け継いだ』。すなわち正統性(legitimacy)アピール。ちなみに、臨時政府は土地の国有化など、基本的に社会主義集団でした。臨時政府もまたその綱領にて、『民主主義』とは言っているけど、『自由民主主義』とは言っていません。今の北朝鮮もそうです。他にも臨時政府の綱領は『社会の階級の徹底的な廃止』と『土地や企業の国有化』を主張しており、解放後に大勢の関係者が北朝鮮側に渡ったわけです。

 

・「臨時政府記念館を建設する最も重要な理由は、臨時政府の精神を今日の歴史に、私たちのそばに置くため」、「臨時政府の独立運動は『反日』にとどまらず、自由・平等、団結と統合、人類愛という偉大な精神を残した」

詳しくは、『自由、平等、人類愛は反日の延長線上のもの』と書いたほうがいいでしょう。慰安婦問題などを「人権問題だから条約で解決できない」と駄々をこねているのが、その代表例です

https://news.v.daum.net/v/20200411111349755

久しぶりに(雑談以外としては)、本ブログらしいエントリーとなりました。さすが文在寅大統領。ネタの壮大さが桁違いです。

 

 

 

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