ダイナミック・K防疫・・韓国、どこの誰か分からない梨泰院クラブ訪問者たちに『接触禁止命令』発令

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京畿道(キョンギド)が、道内の『感染者が訪れたクラブなど梨泰院一帯を訪問した人たち』に、他人との接触禁止命令を出しました。もちろん、梨泰院訪問者が、どこに住む誰なのかはまだ分かりません。でも、とりあえず自治体内にそんな人たちがいるから、各自、他人と接触をせず自分で自分を隔離せよ、という命令です。また、セルフ隔離中に、コロナ検査を受けなければならないので、この命令は訪問者たちに『自ら名乗り出ろ』という意味になります

もし『その人たち(クラブを訪れた人たち)』の誰かがこの命令に従わず、後で『その人』によって感染が起きたら、懲役2年または罰金2000万ウォン、及び、防疫などにかかった費用を請求する「求償権」を適用することができます。

いまはまだ京畿道だけですが、韓国政府は、この命令を全国に拡大することを推進しています。以下、朝鮮日報の記事から部分引用します。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<防疫当局が、先月25日から今月2日までイテウォン一帯のクラブを訪問した人々に対して発令されている「対人接触禁止命令」を、京畿道から全国に拡大する案を検討していることが、10日明らかになった。

この日、京畿道は先月25日から今月2日までの間、ソウル梨泰院一帯を訪れた京畿道民に対し、他人と会わずに自宅に滞在し、コロナ診断テストを受ける「対人接触禁止命令」を出した。京畿道は、対人接触禁止命令を破って他人にコロナを感染させる事例が発生した場合、求償権を請求する方針だ。

※別ソースですが、懲役2年または2000万ウォンの罰金、及び関連した防疫などにかかった費用の請求となります。感染症の予防及び管理に関する法律の疫学調査、健康診断、隔離、対人接触禁止条項に基づく緊急命令となります。この部分だけ世界日報より引用しました。外部リンクご注意ください※

 

これに対してパク・ヌンフ保健福祉部長官はこの日、中央防疫対策本部定例ブリーフィングで、「京畿道は、遊興飲食店などに集合禁止命令を下したことに加え、対人接触禁止命令も下した」、「このような措置は実効性が担保されるならかなり便利な方法であると思われるし、少なくともイテウォン事態と関連した防疫に多くの助けになるだろう」と述べた・・>

https://news.v.daum.net/v/20200510173914520

 

次々と明らかになる「K防疫」のダイナミックさ。ダイナミックミックにされる人たちも大勢いそうですが、ネットなどでは反対意見はほとんど見当たらず、賛成一色です。

普通、こういうのは右派(保守)が「やろう」と言って、左派(リベラル)が「待て」と牽制するものですが・・もっとも力を入れているのは、京畿道知事イ・ジェミョン氏など、左派の人たちです。どうしてこう、リベラルを主張している人たちほど、「他人を拘束すること」には何の拒否感も示さないのか。わけがわかりません。

 

 

 

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