文在寅大統領、『親日は審判されるべき。この判断を変えるのは国家発展の邪魔になる』

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明日は光州民衆化運動の日です。当時の人たちが何を思っていたかより、もはや「左派の支持基盤」の名分の一つになっている、光州民衆化運動。文在寅大統領が光州民衆化運動についてMBC(光州支部)とインタビューしましたが、なぜか親日関連の話も出てきました。

まとめてみると、『日本の植民地支配は不義なものだった。個人的に別の意見を出す人もいるが、親日は審判されるべき。この歴史の判断はすでに終わっていて、これを変えるのは民主主義ではない』になります(文大統領が話した内容を流れに合わせて繋げたものです)。

この部分だけ、引用してみます。ソース記事は、全文付きのヘラルド経済です。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

(※518は民主化運動ではなく暴動、北朝鮮の介入だったという意見もある、という話の後に)

<・・個人的には別の考え方をすることはあるでしょう。日本の植民地支配対しても、他の主張をする人たちがいるのと同じです。しかし、国家的には、日本の植民地支配は不義なものであり、その次に、それに対して抵抗した独立運動の正統性があるものであり、親日は審判されるべきものです。また、解放後に、私たちの現代史においても国家発展の過程で、独裁があり、その独裁に激しく抗争して犠牲になった崇高な民主化運動があって、そのような運動が、今日の大韓民国の民主主義をこれだけ発展させたものであり、また彼と一緒に私たちの経済発展もこれだけ遂げてきた、そういう点においては、今、歴史的評価は、実際には終わっています。

そういう評価を越えてこそ、今、今後、私たちの民主主義をどうやってより豊かに、より大きく、広く発展させていくことができるか、また、私たちの経済をどのように、より、世界でも有​​数の経済へと発展させていくのか、そう私たちが議論が発展していかないといけないのに、法的にもすでに整理された事案を今でも歪曲して蔑視する発言があり、一部の政治家がそういう主張を受け入れて拡大再生産させていることが、確かに残念です。このような悪循環を断ち切ってこそ、私たちの社会がより統合的な社会になることができ、私たちの政治もより統合的な政治に発展していくことができると考えています・・>

https://news.v.daum.net/v/20200517091928260

 

まとめると、『日帝は悪い』→『だからこそ独立運動に正統性(legitimacy)がある』→『その精神の現れが独裁政権下での民主化運動だ』→『その歴史の判断はすでに終わっており、異論を提起するのは民主主義や経済の発展の邪魔になる』→『そういうのは打ち切らないといけない』になります。引用部分の「その次に」を「だからこそ」にすると分かりやすくなります。話すの下手ですね、文大統領。

言い換えれば、文大統領が信じている正統性、民主主義、経済発展とは、『日本は悪い』『軍事政権(保守)は悪い』など国が決めた概念に異論を提起しなことである・・・と言えるでしょう。

なにげに、恐ろしい発想です。インタビューの最初に文大統領は、次の改憲で518を憲法前文に入れ、すでに記されている「臨時政府の正統性」「419(李承晩を追い出したデモ)」と「518」を一つの流れにしたいという意志を示しました。保守右派政権は、臨時政府と関係ないという流れにしたいのでしょうか。数年後にろうそくデモを入れると完璧ですね(棒

 

 

 

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