韓国の総理、日本の輸出管理厳格化に関してGSOMIAに言及・・「別の道を行くと言った」「威信を守る」

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本ブログでも紹介しましたが、輸出管理厳格化のことで「日本は今月中に解決方案を出せ。ボールは日本にある」としながらボールを自分のロッカーに入れた韓国チーム。

なかなか大きな動きがない(≒ブログに書くことがない)中、韓国の丁世均(チョンセギュン)総理が、この件においてGSOMIAを言及しました。KBSの、いくつかの事案に答える形の番組に出演してのことです。露骨な発言ではないものの、GSOMIAは誰も聞いていないのにわざわざ持ち出すところが、怪しいです。

まず聯合ニュースから、この部分を引用してみます。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<・・一方、日本の輸出規制については、「韓国は、必要な措置を尽くした」とし「日本が措置を取らないなら、韓国政府は、別の道を行くしかないと、日本に明らかにした状態」と説明した。それとともに、「韓日軍事情報保護協定(GSOMIA)の問題を正常化するなどの努力も必要ではあるが、、私たちは威信を守っているのだ」と説明した・・>

https://news.v.daum.net/v/20200517111633077

 

「威信」という言葉がここに出てくる理由も微妙ではありますが、誰もGSOMIAの件は聞いていません。わざわざ何でGSOMIAを言い出しのか、気になるところです。ちなみに、日本政府がどんな反応を示したのかというと、「話し合いを続けていきます」です。ここは中央日報から引用してみます。先の聯合ニュースが今日の午後、この中央日報の記事は今朝のものです。

<・・しかし、日本政府は、今回の(※今月中に解決方案を日本が出せという)要求に応じる可能性は大きくはない雰囲気が感知される。梶山弘志・日本経済産業相は15日の記者らの質疑に、「さまざまなレベルで続けて話し合っていく」とだけ述べた・・・今月末までに日本側の具体的な措置がなければ、韓国は世界貿易機関(WTO)に提訴する手続きを再開したり、最悪の場合GSOMIAカードを再び取り出す可能性さえ挙げられる。この場合、韓日関係は再度衝突局面に入るしかない。ただし、GSOMIAと関連して、大統領府は、米国の立場を考慮して今のところは「日本の対応を見なければならない」と慎重な立場だ。>

https://news.v.daum.net/v/20200518050117108

 

思えば、懐かしい感じもします。GSOMIAの「破棄(韓国で言う「中断」)猶予」でしたっけ。当時、韓国政府は「日本が1ヶ月後に輸出規制を撤回すると言ったから、猶予したのだ」「これから1~2ヶ月日本の態度を見て、変化がなかったら、GSOMIA破棄を積極的に考える」としていました。これが去年11月25日のことです。もう6ヶ月近くがすぎ、日本と韓国、どちらが嘘をついていたのかが明らかになっていますが・・

丁総理が言った威信を「体面」だとするなら・・体面は、嘘をつくことで崩れたりしません。嘘をついたとバレたときに崩れます。すなわち、すでに崩れているはずですが、いまになってまた、「あのとき、たしかに1ヶ月後には輸出規制撤回すると言ったじゃないか」というふうにして、GSOMIAを持ち出すのでしょうか。見苦しい話です。

 

 

 

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