「韓国LCD」の終わり

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一時、「日本に勝った」の代表格だった韓国のLCDシェア。2010年には「世界のLCDの半分は韓国製(集計にもよりますがシェア50~60%)」になっていましたが、長く続かず、去年は19%まで低下、今年は13%と予想されています。ちなみにLCDTVシェアも、すでに中国が韓国に逆転しています。

そんな中、ついにLG化学がLCD(関連素材)分野を中国企業に売却、LGディスプレイとサムスンディスプレイも、LCD生産を大幅に減らすというニュースがありました。LGなどはOLEDに主力するということですが、それも「4年後には中国に追いつかれる」と言われています。

どの分野も、結局はこういう流れになる・・と言ってしまえばそれだけですが、韓国LCDは、注目されてからわずか10年、全盛期は3~5年しか経っていません。成長も早かったけど、崩れるのも早すぎる気がします。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<・・韓国企業が掌握していたLCD市場は、低価格の製品を乱発する中国のものになって久しいです。来年初めには、全世界の大型LCDパネルの半分以上を中国が供給するという見通しも出てきます。

特にLCDバックライトの前に付着して光を透過させる「偏光板」はコストの10%を占める必須素材ですが、今は中国企業も簡単に作れるようになりました。1990年代、日本が独占していた技術をやっと国産化し、10年間世界1位を守ってきたが、結局は中国が追いついたのです。

【ソク・ジュンヒョン、漢陽融合電子工学特任教授:正確には「ハイレベル」段階ではなく、かといっ中国フィルムメーカーの偏光板のように、価格競争力のあるわけでもありません。正直に、「来るはずのものが来てしまった、としか・・」]

今日(10日)LG化学は、LCD偏光板事業分野を、1兆3千億ウォンで中国企業に売却すると発表しました。サムスンディスプレイやLGディスプレーも相次いで「脱LCD」を宣言しました・・>

https://news.v.daum.net/v/20200610210912875

 

「もうOLEDだからいいよ」という意見もあるようですが、そちらも「全体で見ると今年でも韓国と中国のシェアはほぼおなじになり、スマートフォン用でも4年後には中国に追いつかれる」と言われています。5年後には韓国製LCDはシェア2%になる、とも(中央日報、外部リンクにご注意を)。

「シェア」もいいけど、やはり記事引用部分の「(中国も)簡単に作れるようになった」というのが大きいじゃないかな、と個人的には思っています。単に「作れるようになった」だけではなく、量産もできるようになった、という意味でしょう。

半導体関連の核心素材関連で韓国は国産化ー国産化ーとしていますが、本当に国産化が出来たのか、出来たとしても、果たして量産するのがコスト的に大丈夫なのかどうか。LCDで見られるこの流れは、次は韓国の半導体を襲うでしょう。そんな時、韓国に「韓国でないと作れないもの」があるのかどうか。要はそこではないでしょうか。記事で教授が言っている『(韓国は)ハイレベルには出来ていない。価格競争力があるわけでもない』。それも同じ意味でしょう。

 

 

 

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